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インドでも珍しい!?まさかのヨーグルトのカレー!「カリ・パコラ」を食べられるインド料理店・秋葉原「アールティ」に行ってみた。

外で食べる 2023.01.27

インドでも珍しい!?まさかのヨーグルトのカレー!「カリ・パコラ」を食べられるインド料理店・秋葉原「アールティ」に行ってみた。

こんにちは。筆者は「すしログ」という鮨専門サイトを運営しつつ、国内外の料理を食べ歩いて20年の「食の変態」大谷だ。

食のために世界を放浪し、石毛直道先生を敬愛して文化人類学を専攻。食べ歩くだけではなく自ら料理することを是としている。

今回ご紹介する秋葉原の「アールティ」は、北インド料理のお店である。
しかも、とりわけインドの屋台料理に力を入れている点が珍しい。
さらに「ヨーグルトのカレー」である「カリ・パコラ(Kadhi Pakora)」を頂けるのが嬉しいお店だ。

本記事では日本人があまり知らない、ヨーグルトカレーの魅力を伝えたい。
きっと食べてみたくなるだろうし、実際に食べてみると「訪問して良かった!」と思って頂けるかと思う。

インド料理におけるヨーグルトの使い方

筆者はかつてインドを、1ヶ月ほどかけて一周したことがある。
地域ごとの多様性を実感し、料理の幅広さに軽いめまいを覚えたほどだ。

ざっくり言って、北インドと南インドではカレーはもちろん、主食まで異なる。
自然と、使用するスパイスも大きく異なってくる。
1ヶ月、屋台に始まり大衆食堂やレストランでカレーを食べたので、結構な種類のインド料理を知っているつもりであったが、「ヨーグルトのカレー」は知らなかった。

そこで、「アールティ」のラージェシュ・プラサードさんに、普段、ヨーグルトをどのように使うのか聞いてみた。

秋葉原 アールティ
秋葉原 アールティ

「インドではヨーグルトを『ライタ』として食べたり、『ラッシー』にして飲んだりと、日常的に使われている。ただ、グレイビー(カレーの汁部分)に使うことはあまりない」そうだ。

ライタとは、ヨーグルトの中に刻んだ野菜やハーブを入れたもの。
日本人にとって「ライタ」は、「ビリヤニ」などにかけるものというイメージが強いが、現地では「副菜」や「サラダ」として考えられている、とのことである。

秋葉原 アールティ メニュー

そして、今回のお目当ての「カリ・パコラ(Kadhi Pakora)」は、カレーの項目にさらりと書かれている。

秋葉原 アールティ メニュー

ヨーグルト入りベジカレー「カリ・パコラ(Kadhi Pakora)」とは?

「カリ・パコラ」は、「パコラ」を使ったヨーグルトのカレーだ。
そして「パコラ」とは「インド流の野菜のかき揚げ」。ただし、日本のかき揚げのように小麦粉ではなく、ひよこ豆の粉を使用している点が特徴だ。

「カリ・パコラ」は肉類を用いないベジタブルカレーであるが、コクが強く、濃厚な味わいで意表をつかれる。
この理由は、グレイビーにひよこ豆を挽いて作る「ベサン」という粉を用いていることが一因だ。
「本当に野菜だけなの?」と思うほどに濃厚で、揚げ物である「パコラ」もパンチを加えている。それゆえに、ヨーグルトの酸味が味覚的に合うのだ。

では、「アールティ」で実際に頂いたお料理を紹介しよう。

「アールティ」のヨーグルト料理の魅力を紹介!

「アールティ」にはリーズナブルなセットメニューも用意されている。

秋葉原 アールティ メニュー

もちろんセットメニューも美味しいのだが、僕はインド料理店のセットメニューは「お試しメニュー」だと考えている。
多くの名店、人気店において、セットメニューよりもアラカルトで頂いた方がクオリティが上がるものだ。そして、お店の個性も分かりやすい。

一人ならセットメニューの方が頼みやすいが、二人以上の場合は是非ともアラカルトで頼んで欲しい。

この度頂いたお料理

  • タンドリープラウン
  • チキンティッカマサラ
  • カリパコラ
  • チャパティ
  • バスマテイライス
タンドリープラウン 680円
タンドリープラウン 680円

日本でも有名なタンドリーチキンの、海老(プラウン)バージョンが、タンドリープラウンである。

頂く前から漂う、タンドールで焼き燻された香ばしさが食欲をそそる。

タンドリーチキンも、今回のタンドリープラウンのような他のタンドール料理も、ヨーグルトを用いたつけ汁に漬け込み、味をなじませるのがセオリーだ。

「アールティ」の「タンドリープラウン」も同様で、ヨーグルト酸味がふんわりと漂い、どことなく爽やかな味わいを楽しませてくれる。

スパイスの使い方も上品で、海老の甘味が活きている。むっちりと歯応えのある海老で、火入れの塩梅も良い。

チャパティ 580円
チャパティ 580円

1品目のカレー、「チキンティッカマサラ」に合う炭水化物としてご提案頂いた。
焼きたてで、しっとりとした食感で、香ばしいチャパティだ。
全粒粉を使用しているせいか、温度が下がるともっちりした歯応えがアップする。

チキンティッカマサラ 1,280円
チキンティッカマサラ 1,280円

「チキンティッカ」がヨーグルト漬けのチキンの炭火焼きなので、これもヨーグルトを使ったカレーだと言える。

ベースのグレイビーにはトマトの酸味と旨味が活きていて、結構辛いのに旨い!
ヨーグルトとスパイス、そしてタンドール焼きの炭火焼きのような香ばしさが調和しているカレーだ。

チキンがゴロゴロと入っているので、食べ応えがあり嬉しい。

バスマティライス 680円
バスマティライス 680円

「カリ・パコラ」にあう炭水化物は「バスマティライス」とのことでオーダー。
頂いてみると、ご提案は間違いなかった。「カリ・パコラ」を頼む際にはオススメだ。

カリ・パコラ 1,000円
カリ・パコラ 1,000円

そして、お目当ての「カリ・パコラ」・・・これは、期待以上であった。

想像以上にヨーグルト味で驚いた!驚きとともに、ヨーグルトの酸味がきっちり効いており、これはハマる味わいだと感じた。

スパイスはクミンがしっかりと香り、他にフェンネルやカスリメティも使用されている。

そして、ヨーグルトの酸味に「パコラ(インド流の野菜のかき揚げ)」のコクと香りが強いフックになり、ベジなのに濃厚な味わいがとてもおいしく感じる。

筆者はインド料理の真骨頂はベジカレーにあると思うが、「カリ・パコラ」もベジカレーの魅力を伝えてくれる秀逸なカレーであることは間違いない。

カリ・パコラ

「カリ・パコラ」を頂けるお店は滅多にないので、気になる方は是非とも試して欲しい。

「アールティ」は北インド料理と屋台料理に力を入れているため、バリエーションは豊かだ。

秋葉原 アールティ メニュー
秋葉原 アールティ メニュー
秋葉原 アールティ メニュー

アールティ

住所:東京都千代田区神田佐久間河岸50 大岩ビル2F
電話番号:03-3864-5602
予約可否:予約可
営業時間:11:30~15:30(L.O.15:00)、17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:年末年始

記事を書いた人

大谷悠也
大谷悠也

鮨研究家、文筆家、ブロガー。鮨の人気を高めるべく「すしログ」を運営し、全国を精力的に回る。鮨に限らず、旺盛な食欲と好奇心を腹に、日本国内外で6,000軒以上の飲食店を訪問。市場や生産者、醸造家のもとに足を運び、自ら調理も行う。

すしログ
https://sushi-blog.com/

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