ボンジュール!皆様お元気ですか?今日もフランスからお届けします。
前回の記事ではフランス語でヨーグルトをヤウート(Yaourt)と言うこと、ヨーグルトがいかにフランスの家庭や学校で日常的に食べられているか、そしてヨーグルトをはじめ乳製品の種類の多さ!をご紹介をしました。
海外のヨーグルト事情~酪農王国・フランスではヨーグルトもチーズも境なし!~さて、今回はそんな日常生活で必須アイテムのヨーグルトと、シンプルな材料のみでできる伝統的なケーキ、そして我が家お気に入りの朝食のご紹介です。
計量要らずで簡単!フランスの家庭でつくられるガトーヤウート(ヨーグルトケーキ)のレシピ
ガトーヤウート(Gâteau au yaourt)ことヨーグルトケーキは、フランスの家庭でよく作られるケーキです。小さな子供からお年寄りにまで、このほのかな甘さが人気。
子供が幼稚園に通っていた頃、学校で毎月合同お誕生日会が開かれていたのですが、お誕生日月の子供の家庭が持参するケーキは断トツでガトーヤウート。簡単で気軽にできるとあって、幼稚園の食育のアクティビティでも良く作られていましたね。きっとフランスの子供達が最初に作るお菓子は、ガトーヤウートなのではないでしょうか。
それもそのはず、ガトーヤウートはなんと計りいらず。基本的にお菓子作りには計量はとても大事なのですが、このケーキは空いたヨーグルトカップを計りや計量カップ代わりにして作れてしまうのです。洗い物も減るので助かりますね。
また、夫の祖母はなんと90歳過ぎても週末のファミリーランチの際にはかわいいハートのケーキ型で焼いて作って持って来てくれていました。まさに愛情たっぷりケーキ♡ ガトーヤウートはどの世代にも愛されているフランスの国民的ケーキなのです。
今回は我が家のレシピをご紹介しますので、是非皆様もお試しを〜!
【材料】
- 直径25cmのタルト型(型にバターを塗っておく)
- ヨーグルト:1カップ 115g~125g
- 砂糖:1カップ
- 小麦粉:3カップ
- 油:1/2~1カップ(今回はひまわり油を使用)
- 卵:3個
- ベーキングパウダー:1/2~1袋
- 好みでバニラシュガー:適量(なくてもOK)
補足:材料に記載の「カップ」とは空いたヨーグルトカップのことです。
【作り方】
1. ボールにヨーグルト、砂糖、卵を順番に入れて泡立て器で混ぜる。
2. 小麦粉、お好みでバニラシュガーを入れて混ぜ、最後にベーキングパウダーを入れて混ぜる。
3. 油を少しずつ入れて良く混ぜ、型に流し込む。
4. 180度に予熱しておいたオーブンで25~30分焼いたら出来上がり。
砂糖、小麦粉、油をヨーグルトカップで必要杯数をその都度入れて生地を作ります。
今回は子供と一緒に作りました。ヨーグルトカップに入れた材料をボールに入れては混ぜての繰り返しなので、子供にも気軽にパティシエさんになってもらえます。
風味倍増!柑橘や干し葡萄を加えたガトーヤウートのお手軽アレンジ
ガトーヤウートは副材料を加えたアレンジも簡単に楽しめます。
ヨーグルトの酸味と好相性!柑橘の皮を加えて香り高く
作り方2でオレンジの皮、レモンの皮、グレープフルーツの皮などお好みで1個分すりおろしたゼストを入れると、焼き上がりに柑橘系の爽やかな香りが漂い、美味しさがアップするのでおすすめです。皮を使うので有機栽培のものを是非ご使用ください。
干し葡萄の甘みとコクがヨーグルトケーキの味わいに深みをプラス
干し葡萄70gをオレンジジュース(またはぬるま湯)に少し浸してふやかしてから使います。生地に加える前に水分を軽く切り、小麦粉(分量内)少々を葡萄にまぶしてから、焼く前(作り方3の後)にざっくりと混ぜると美味しいヨーグルトレーズンケーキになります。
今回はオレンジゼストと干し葡萄を両方入れた欲張り?!バージョンにしてみました。
はい、できあがり!ではボナペティ〜(どうぞ召し上がれ!)
ヨーグルトのどこか懐かしい素朴さとオレンジの爽やかさに干し葡萄の甘味がプラスされ、大好評でした♪
そしてふと、フランスの皆様はこのヨーグルトケーキをどうアレンジして作るのか、気になって調べてみると、数え切れないほど出てきました。
生地にココアパウダーやチョコチップを入れるもの、りんごや洋梨やあんず、さくらんぼやベリー系、バナナ、パイナップルなどお好きな果物をお好みのサイズにカットして入れるもの、ココナッツやシナモンでアクセントを付けるもの、コニャックなどブランデーを加えた少し大人向けのものなど数えきれないほどありました……。ベースがシンプルなので、応用の幅がかなり広く、お気に入りのアレンジができそうですね。
ちなみに、おやつに食べた残りのケーキは夫の提案で翌日の朝食に食べることに。一瞬、朝ごはんにケーキ を食べるの?!と個人的には思いましたが、ヨーグルト入りなので朝食向けと思ったのかなとも。コーヒーと共に頂き、ほっこりと幸せな朝食になりました。
アレンジしないプレーン風味の場合、お好みで果物のコンポートと一緒に食べても美味しいので、まさに朝食にも適したケーキかもしれないですね。
春が待ち遠しくなる!ルバーブコンポートをのせた朝食ヨーグルト
朝食の話をした流れで、もうひとつ我が家で人気の朝ごはんをご紹介させてください。それは、毎年楽しみにしている我が家の朝食、ルバーブのコンポートにヨーグルトをたっぷりかける季節限定のメニューです!またこのメニューが食べられるかと思うと、春が近づくと、ワクワクしてきます。
ルバーブは日本ではあまりメジャーな食材ではないかもしれません。タデ科で和名は食用大黄と言い、フキやセロリを赤くしたような外観です。
作り方はこちらも簡単です。
まず、ルバーブの表面の赤い外側の皮や筋を取り、お好みにカットし、オレンジ(有機栽培のもの)の皮のすりおろし、搾った果汁、砂糖をまぶしてざっくり混ぜます。砂糖の量はルバーブの重さの2割程。お好みで生姜を少し入れると大人向けな風味になります。
そして、低温のオーブンで柔らかくなるまで30~40分程火を入れたらできあがりです。
お気に入りのグラノーラやシリアルにプレーンヨーグルトをたっぷり乗せて、ルバーブのコンポートをかけていただきます。
ヨーグルトの酸味にオレンジとルバーブのコンポートの甘酸っぱさとグラノーラの食感が合わさり美味しいのです。朝からテンションが上がります!
そして何よりヨーグルトの乳酸菌、ルバーブの食物繊維、シリアルの穀物繊維のトリプル効果でこの朝食を食べると腸内環境が整い、私はお通じも良くなり嬉しい限りなのです。
美味しくて体にも良く、エネルギーもチャージできて一石三鳥!日本でもルバーブが手に入ったら、ぜひつくってみてくださいね。
では皆様、ア ビアント!(またね!)