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奈良で出会うスパイス串×ヨーグルト!「酒と肴 なかむら」で攻めのペアリングを堪能

外で食べる 投稿日:2025.10.17

奈良で出会うスパイス串×ヨーグルト!「酒と肴 なかむら」で攻めのペアリングを堪能

こんにちは。筆者は「すしログ」という鮨専門サイトを運営しつつ、国内外の料理を食べ歩いて20年の「食の変態」大谷だ。食のために世界を放浪し、石毛直道先生を敬愛して文化人類学を専攻。食べ歩くだけではなく自ら料理することを是としている。

今回ご紹介する「酒と肴 なかむら」は、奈良市内にあるスパイス酒場だ。

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厳密に言うと、一般的な居酒屋メニューもあるので、ご主人は「スパイス酒場」ではなく「居酒屋」として営んでいるのかもしれない。

しかし!スパイスを駆使した創作つまみのクオリティが高く、「スパイス酒場」目的で訪問してもバッチリ楽しませてくれるお店である。しかも、スパイス串焼きとヨーグルトソースの相性が格別だったので、「スパイス酒場」として力強く紹介したい次第だ。

奈良は飲食店の絶対数が少ない観光地なので、ぜひとも選択肢の一つに入れていただければ幸いである。それでは、「酒と肴なかむら」の魅力を、お伝えしよう。

スパイス・ヨーグルト・日本酒と三拍子揃った奈良市の個性派居酒屋

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「酒と肴 なかむら」は、近鉄奈良駅からならまち方面に歩いた場所にある、こだわりの居酒屋だ。オープンして5年が経つが、僕たちが訪問した日はほぼ満席状態が続いており、根強い人気があるようだ。

ご主人は居酒屋好きであると同時にスパイス好きとの談で、スパイス研究から独創的な酒肴を生み出されている模様。WEBサイトには「日本酒とも合うスパイスあてなどもおすすめです!」と明言されていて、日本酒愛も感じる。

筆者は、奈良のお酒はスパイス料理、エスニック料理との相性が高いと確信しているので、これは願ったりかなったりのペアリングである。もちろん、奈良以外のお酒も取り扱っており、日本酒好きを唸らせるラインナップだ。

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それでは、実際の料理のレポートをお届けしよう。

「スパイスあて」を引き立てる“技あり”ヨーグルトソース

「酒と肴なかむら」で頂いた料理は以下のとおりだ。

  • あてセット:1,250円
  • 砂肝のスパイス煮込み:780円
  • スパイス串焼き三種盛り(鶏スパイス、ハート、ラム):1,230円
  • マサラおでん(スパイスおでん)1個:260円
  • 本日のスパイスカレー小鉢(米なし):880円
  • 写楽 播州愛山(1合):2,180円
  • 篠峯 凛々うすにごり(1合):1,360円
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前述の通り、メニューには一般的な居酒屋メニューもあるが、筆者はスパイス系に絞った次第である。

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あてセット

日替わりの酒肴の盛り合わせ。訪問時は鱧の酢味噌掛け、インゲン、燻製チーズポテサラ。合わせて、日本酒のオススメを伺ったところ、「写楽 播州愛山」との談であった。

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鱧の酢味噌掛けは「ザ・居酒屋料理」と言ったところであるが、インゲンにはマスタードとガーリックをテンパリングしたオイルとおかか、ココナッツファインなどを合わせており、創作的な組み合わせだ。

その味わいを受け止めるのは、愛山(酒米)のふくよかな甘味。後味はドライな方向性で、旨味の厚みが助けてくれるお酒であった。燻製チーズポテサラは薫香がバッチリ。すぐにお酒が消えたことは言うまでもない。

続いて、「篠峯 凛々うすにごり」をオーダーし、酒肴も勢いよく追加する。

砂肝のスパイス煮込み
砂肝のスパイス煮込み

これは絶品。
砂肝には細かく包丁を入れてつまみとして歯切れ良く下ごしらえを施し、カルダモンの爽やかな香り、マスタードシードの香ばしさ、ココナッツの甘やかなフレイバーが活きている。あとはレモングラスリーフか?複雑な香りを楽しめる魅力的な酒肴だ!

スパイス串焼き三種盛り(鶏スパイス、ハート、ラム)
スパイス串焼き三種盛り(鶏スパイス、ハート、ラム)

鶏スパイス串の下に敷いてあるのはヨーグルトソースで、個性が光る。
柑橘の酸味も併用しているようで、ダブルの爽やかな酸味がいい。さらにパルメザンチーズも加えている模様で、シーザーサラダのようなニュアンスも。それでいてヨーグルトの香りやコクを感じるところが魅力的だ。

ハツはタンドリー料理系のガラムマサラに漬け込んであり、繊維質はしっとりとしている。ここで先ほどのヨーグルトソースにつけてみると、特にラム肉とバッチリの相性であった。おかわりしたくなる美味しさであったが、色々頼むべく、じっと我慢した。

マサラおでん(スパイスおでん)
マサラおでん(スパイスおでん)

これまた秀逸だ。出汁を効かせつつ、スパイスの香りもしっかり楽しませてくれる。カレーリーフの香りが馴染んでいて、新境地の味わいだ!

牛すじ肉も丁寧に仕込まれていて、スパイスと相まっておかわりしたくなる美味しさ。おでんの定番種をスパイスでアレンジして、個性を表現することに見事成功している。

本日のスパイスカレー小鉢(米なし)
本日のスパイスカレー小鉢(米なし)

わざわざメニューに「米なし」と書いてあるだけあり、「呑めるグレイビー」である。スパイスの面で南インド料理の要素を感じる秀逸なチキンキーマで、ご主人のスパイス研究の精度の高さを実感した。付け合わせも面白く、ビキーニョ(ブラジル原産のトウガラシ)と、上品な甘味と酸味を効かせた赤キャベツのアチャールだ。

お店は人気を博しているので、予約訪問が望ましい。営業の詳細については、インスタグラムをチェックするのが良いだろう。

酒と肴 なかむら

住所:奈良県奈良市南市町16-2
電話番号:0742-81-3932
予約可否:予約可
営業時間:月・水・木・金・土17:00~22:00、日11:00~13:30、17:00〜22:00
定休日:火曜
公式サイト
https://saketosakana-nakamura.net/
Instagram
https://www.instagram.com/saketosakana_nakamura_narakam/

記事を書いた人

大谷悠也
大谷悠也

鮨研究家、文筆家、ブロガー。鮨の人気を高めるべく「すしログ」を運営し、全国を精力的に回る。鮨に限らず、旺盛な食欲と好奇心を腹に、日本国内外で6,000軒以上の飲食店を訪問。市場や生産者、醸造家のもとに足を運び、自ら調理も行う。

すしログ
https://sushi-blog.com/

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