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自家製ヨーグルトと楽しむ格別の南インドカレー!西新宿「コチン・ニヴァース(COCHIN NIVAS)」

外で食べる 投稿日:2025.12.02

自家製ヨーグルトと楽しむ格別の南インドカレー!西新宿「コチン・ニヴァース(COCHIN NIVAS)」

こんにちは。筆者は「すしログ」という鮨専門サイトを運営しつつ、国内外の料理を食べ歩いて20年の「食の変態」大谷だ。食のために世界を放浪し、石毛直道先生を敬愛して文化人類学を専攻。食べ歩くだけではなく自ら料理することを是としている。

今回ご紹介する「コチン・ニヴァース(COCHIN NIVAS)」は、西新宿にひっそりとたたずむ隠れた名店だ。

インド料理、カレーフリークであれば必ずや訪れているであろう有名店だが、立地ゆえか、あるいは平日のランチメニューに人気が集中しているためか、一般的な認知度はそう高くない気がする。

しかしお店の真の実力はランチよりもグランドメニューにある。
正直なところ筆者は過去にランチのキーマカレーをいただいてスパイスの弱さから再訪を控えていたのだが、信頼する方からオススメいただき、再訪してグランドメニューのカレーをいただいた。

結果として名店たる実力を実感!間違いなく非常に美味しいうえに、自家製ヨーグルトとともにいただくのが最高に楽しい。それでは、「コチン・ニヴァース」の魅力を、お伝えしよう。

一皿に南インドの風が吹く!「コチン・ニヴァース」の魅力とは

「コチン・ニヴァース」は、西新宿で2008年9月にオープンした南インド料理の専門店だ。お店は決して広くはなく、繁華街ではないものの、筆者が訪れた休日の昼は満席状態であった。コアなファンが多い印象だ。

コチン・ニヴァース(COCHIN NIVAS)

メニューには日本人向けに作っているアレンジ料理や北インド料理も散見されるが、個人的に初訪問の方にオススメするのは、シェフが最も得意とする南インド料理である。それらを狙い撃ちすることで満足度が自ずと高まる。

スパイスのメリハリが効いていて、何かが突出すること無く、バランス良く調和している点にシェフの技量を感じる。そして、サフランライスやチャパティなどの“ご飯もの”もバッチリ美味しい点が嬉しい。

単なるカレーを食べるための存在ではなく、それらも料理として作られている点にお店の矜持を感じる次第である。それでは、実際の料理のレポートをお届けしよう。

それでは、実際の料理のレポートをお届けしよう。

自家製ヨーグルト、ライス&粉ものまでぬかりなし!「コチン・ニヴァース」の料理とは?

メニューには魅力的な料理がずらっと並ぶ。

メニュー表

いただいた料理は以下のとおりだ。

  • マトンペッパーマサラ:1,650円
  • マイソールフィッシュカレー:1,480円
  • サフランライス:780円
  • チャパティ:400円
  • 自家製ヨーグルト:300円
自家製ヨーグルト
自家製ヨーグルト

まず紹介したいのがこちら。香りは上品で、粘度が強めでもったりしていて、酸味が強めのヨーグルトだ。スパイスや辛味、油脂と合う美味しいヨーグルトである。汁気が少ないカレーを頼む場合、抜群の相性を誇るのでオーダー必須だ!

残ったヨーグルトを食後にデザート的にいただいても良し。後味がスッキリして、健康になった気持ちになれる。いや、実際に健康になれるはずだ。

サフランライス
サフランライス

サフランライスはクミン、カルダモン、クローブ入りで爽やかな香り。サフランの香りがガッツリ広がるタイプではないので、サフランライスが苦手な人でも美味しく食べられると感じる(サフランの香りが苦手な人に結構会うので敢えて書かせていただく)。

チャパティ
チャパティ

もっちりしていて香ばしく、小麦の自然な甘味を楽しめる美味しいチャパティ。焼く時にオイルを使用しないインドパンなので、ヘルシーな後味だ。

当然、汁気が少ないグレイビーの相性は抜群である。お酒を飲む人にとっては、それで酒肴が完成するはずだ(今回、僕はお酒を飲まなかったが、お店にはインドのビールやワインが揃えられている)。

マイソールフィッシュカレー
マイソールフィッシュカレー

見た目どおり、十分なコクがありつつ、キリッとした強い酸味が爽やかだ!トマトの酸味に加えてタマリンドも併用しているのだろうか。さらに唐辛子の使い方も魅力的で、レッドチリの辛味が立ちつつ香りも楽しめる。

そして、薄切りのカジキはグレイビーと調和している。スパイスでマリネして調理しているようで一体感がある。スパイスについては、なかでもカレーリーフとクローブの取り合わせが、フィッシュカレーとしては新鮮な香りを生んでいる。

マトンペッパーマサラ
マトンペッパーマサラ

マトンペッパーマサラはシェフのスペシャリテ。グレイビーに旨味を凝縮させているので、少量でも味わい深く、マトンの繊維はホロッホロだ。コクが強い上にペッパーの香りがバシッと効いていて、辛味もしっかり!実にパンチのあるグレイビーだ!

細切りの生姜の香りが爽快感を与え、トマトの酸味や玉ねぎの甘味とシャキッとした食感なども良い要素。チャパティと自家製ヨーグルトを合わせれば、魅惑的なフィンガーフードの完成だ。

ランチタイムは平日であっても休日であっても開店時の早い時間帯を狙うのが良いと思われる。西新宿は新宿の中でも落ち着いた空気感なので、食事の後にあくせくしない点もリラックスできて良い。

コチン・ニヴァース(COCHIN NIVAS)

住所:東京都新宿区西新宿5-9-17
電話番号:03-5388-4150
予約可否:ディナーのみ予約可 ※4人以上の予約は不可
営業時間:11:30~14:30(L.O. 14:00)/ 17:30~21:30(L.O. 21:00)
定休日:火曜
Instagram
https://www.instagram.com/cochinnivas

記事を書いた人

大谷悠也
大谷悠也

鮨研究家、文筆家、ブロガー。鮨の人気を高めるべく「すしログ」を運営し、全国を精力的に回る。鮨に限らず、旺盛な食欲と好奇心を腹に、日本国内外で6,000軒以上の飲食店を訪問。市場や生産者、醸造家のもとに足を運び、自ら調理も行う。

すしログ
https://sushi-blog.com/

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