日々の食卓を彩る身近な存在であり、国や地域、個人によってさまざまな楽しみ方があるヨーグルト。
この連載では、料理家やエッセイストによる、ヨーグルトにまつわるエピソードやレシピを、リレー形式でお届けします。
今回レシピを紹介してくれるのは、フランス家庭料理研究家の伊藤くみさんです!
フランスには、多種多様な乳製品があります。例えば、フロマージュブランというヨーグルトのようなフレッシュチーズがあったり、発酵バターを作る過程で生成されるバターミルクでパンケーキを作ったり。
子どものころ、そんな情報を目にするたびに、食べてみたい!と思っていましたが、日本ではなかなか手に入らない。大人になって、現地で食べて感動しましたが、実際に家では作れない。
私にとって、それを叶えてくれるのがヨーグルトでした!
そう、欧米の多様で豊富な乳製品に憧れていた私にとって、ヨーグルトはさまざまにアレンジできる乳製品調味料。
あと味を軽やかにするために、スコーンやスパイスケーキに加えたり、スパイシーな揚げものやファラフェル(ひよこ豆のコロッケ)にソースにして添えたり。酸味を加えたいとき、ヨーグルトは調理の万能選手です。
そんなヨーグルトの特徴を活かした料理として、秋の味覚・さつまいもと合わせたサラダをご紹介します。
味の構成は、さつまいも(甘)+ブルーチーズ(塩)+はちみつ(甘)+ヨーグルト(酸)。甘じょっぱさに、ヨーグルトの酸味を合わせるとスッキリ!ワインのお供にもおすすめです。
さつまいもとブルーチーズのヨ-グルトサラダ(2~3人分)

材料
- さつまいも:250g
- はちみつ:大さじ1
- ルッコラ:適量
A
- バター:10g
- 塩:小さじ1/2
- ローズマリー:1枝
B
- ヨーグルト:100g
- ブルーチーズ:20g

作り方
1.さつまいもは皮付きのまま8㎜厚さに切って耐熱容器に入れる。Aを加えてラップをかけ、600Wの電子レンジで6分加熱する。ブルーチーズは5㎜角に切る。

2.はちみつを加えて、さつまいもを粗くつぶす。

3.器に盛り付け、ブルーチーズを散らし、ヨーグルトを回しかける。
味のバランスに”酸”は欠かせないものです。ヨーグルトを足すだけで、料理の味わいに奥行きを出すことができますよ。
リレーエッセイ、次回は「世界の料理&パン教室主宰」の大前うららさんが登場します。
お楽しみに!