日々の食卓を彩る身近な存在であり、国や地域、個人によってさまざまな楽しみ方があるヨーグルト。
この連載では、料理家やエッセイストによる、ヨーグルトにまつわるエピソードやレシピを、リレー形式でお届けします。
今回レシピを紹介してくれるのは、料理&パン教室主宰・料理家の大前うららさんです!
私のライフワークは、世界のおいしい出会いを求めて旅をすること。今年は春と夏の2回、中学生の息子とふたりでコーカサス地方にあるジョージアを訪ねました。
朝食にヨーグルトが欠かせない私たちは、どの国を訪れてもスーパーのヨーグルトコーナーをチェック。ジョージアでは、見た目のかわいさに惹かれて購入した素焼きの壺入りヨーグルトがあまりにもおいしくて、滞在中何度もいただきました。

壺に書かれている文字はジョージア語で「ムティウレティ(山岳地帯の名称)のヨーグルト」という意味です。もちろん、壺は日本にお持ち帰り。ヨーグルトポットコレクションに加わりました。
ヨーグルトが食生活に密着したジョージアでは、そのまま食べるだけでなく、国民食と言われているチーズ入り惣菜パン「ハチャプリ」の生地、ヨーグルトとハーブの温かいスープ「マツヴニス・スピ」など、様々な料理にヨーグルトを活用しています。
そこで今回は、日本でも手軽な材料で簡単に作れるジョージア風の温かいスープをご紹介します。寒さが増すこれからの季節はもちろん、ハーブを加えることで夏は爽やかにいただけます。さわやかな酸味、クリーミーなおいしさをぜひおためしください。

ジョージア風温かいヨーグルトスープ

材料 2人分
- プレーンヨーグルト:200g
- 水:400g
- 玉ねぎ:1/4個・・・みじん切り
- にんにく:1片・・・みじん切り
- お米:20g・・・水洗いする
- 卵:1個
- 無塩バター:10g
- サラダオイル:10g
- 薄力粉:大さじ1
- 好みのハーブ(今回はディルを使用):適量・・・細かく刻む
- 塩:適量
- 黒胡椒:適量
作り方
1.鍋に無塩バター、サラダオイルを入れ火にかける。
2.無塩バターが溶けたら、玉ねぎ、にんにくを加え、透明感が出るまで炒める。

3.薄力粉を加え1分程度炒める。
4.水を加え混ぜ、沸騰したら米を加える。
5.ボウルにヨーグルトと卵を入れ、泡だて器でよく混ぜる。

6.4の米が煮えたら、5を少しずつ加え混ぜ、ふつふつとしたら火を止める。
7.塩で味を調え、好みのハーブを加え、器に注ぐ。

ハーブは、ジョージアではディルを使用しますが、パセリ、パクチー、ミント、チャービルなどお好みでどうぞ。
リレーエッセイ、次回は「時短料理研究家」の若菜まりえさんが登場します。
お楽しみに!


