6.ポーランドのヨーグルト料理「フウォドニク」【永田町】Ani Mru Mru(アニ ムル ムル)

「フウォドニク」はビーツの冷製スープです。ポーランドでは「涼」を感じさせる料理として、暑い夏に親しまれています。ポーランド・リトアニア共和国が存在した時期の文化交流の中で育まれ、ポーランドとリトアニアの国境地域で発展した説が有力です。そのためリトアニアにも似たスープ「シャルティバルシチャイ」が存在します。
基本的な具材はビーツ、キュウリ、ラディッシュ、ゆで卵、発酵乳製品(ヨーグルト、サワークリーム、ケフィア等)、ディル(ハーブ)、塩、胡椒です。元々、農村で夏の暑さをしのぐ目的で生まれた背景から、家庭菜園で育てやすい野菜が中心。
清涼感や保存性を高めるため、発酵による酸味を含む素材(ライ麦の発酵液や酢漬けなど)を用い、酪農文化の発展とともに、発酵乳製品が使われるようになったとされています。

「フウォドニク」を味わえるのは、永田町にある完全予約制のポーランド料理ファインダイニング『Ani Mru Mru(アニ ムル ムル)』。ポーランド・クラクフ出身のシェフが、伝統にモダンなエッセンスを加えた料理を提供しています。

『Ani Mru Mru(アニ ムル ムル)』ではビーツのテリーヌと白ワインビネガーのジュレ、干しケッパー、ハーブを使用し、現代風に仕上がっていました。スープは底が深い器にサーブしていただけます。現地でも器に入ったまま提供されていたため、これは斬新な演出です。
冷んやりとしたスープはビーツの甘味が際立っており、鮮やかな見た目も爽快感を覚えます。ヨーグルトの酸味が味にキレを出し、舌触りがクリーミーで滑らかです。添えられたゆで卵がコクのアクセントを加え、スープの味わいに深みをもたらしていました。

白い壁に芸術作品が飾られ、高級感ただよう洗練された空間で、上質な「フウォドニク」を始め、ポーランド料理をお楽しみください。
Ani Mru Mru(アニ ムル ムル)
東京都千代田区平河町2-5-3 MIDORI.so NAGATACHO 1F
電話番号:070-5554-3025
アクセス:東京メトロ半蔵門線「永田町」駅 徒歩2分
営業時間:12:00〜14:30、18:00〜22:00
定休日:月曜日
公式HP:https://www.animrumru.tokyo/
【まとめ】東京で世界のヨーグルトスープを堪能しましょう!
ヨーグルトスープは、紀元前から中東や中央アジアで親しまれてきた長い歴史をもち、滋養食や祝いの席の料理として人々の暮らしに根付いてきました。現在ではヘルシーフードとして世界的に注目され、各国で独自の発展を遂げています。
日本ではまだなじみの薄いヨーグルトスープですが、東京にいながら世界の多彩な味わいに触れることができます。本記事で紹介した6品を通して、未知の食文化を体験し、ヨーグルトの新しい魅力を発見してみてください。
世界のヨーグルトスープとお店一覧
- マスタバ(ウズベキスタン)
【新大久保】Eco TURAN food(エコ・トゥラン・フード) - アシュレシテ(イラン)
【高円寺】BolBol(ボルボル) - ジャーダスープ(シリア)
【広尾】アラビアレストラン ゼノビア - オクローシカ(ロシア)
【錦糸町】SKAZKA(スカズカ) - タラトル(ブルガリア)
【雑色】Orphic Bar(オルフィックバー) - フウォドニク(ポーランド)
【永田町】Ani Mru Mru(アニ ムル ムル)


