自己紹介
みなさん、こんにちは!初めてのコラムで何から書こうか頭がまとまらずにいますが、まずは自己紹介を。
私は徳島県出身なのですが、中学・高校は大阪で過ごし、大学は東京農業大学へ進学しました。農大には醸造学科などもあることから、よく「ヨーグルトのために農大へ?」と聞かれるのですが、大学選びにおいてはヨーグルトは意識せず、自分が大切にしている「食・農・環境・健康・教育」の5つの軸に沿って選んだのが農大でした。農大では実際にこの軸をベースに授業を受けることができ、研究室ではかけがえのない仲間ができました。
夢はヨーグルト専門店
さて、それではヨーグルトに興味をもったのはいつかというと、中学生の頃に遡ります。もともと、母が毎朝フルーツたっぷりのヨーグルトを用意してくれていたので、ヨーグルトを食べる習慣はあったのですが、自分から食べるようになったのは、夜食としてでした。
忙しい学生生活。夜更かしも多くなるとどうしてもおなかがすきます。美容なども気になるお年頃なので、なるべく体に良いもの、余計な材料やカロリーを摂らずに済むものを探した結果、たどり着いたのがヨーグルトでした。
自分で選ぶようになりまず気付いたのは同じ無糖のプレーンヨーグルトでも、メーカーによって味が全然異なること。そして、同じメーカーでもブランドによって味が異なること。中でも私を開眼させてくれたのは、「明治ブルガリアヨーグルトLB81ドマッシュノ」。残念ながら現在は終売となっていますが、無糖でこんなにおいしく、クリーミーなヨーグルトがあるのかと衝撃を受けました。開発してくださった明治さんと、買い与えてくれた母には本当に感謝です。
そこから私は、ヨーグルトのアレンジにも挑戦するようになり、いろんなトッピングをのせては相性を確かめ、意外でおいしい組み合わせを見つけると発明のような気持ちでほくそ笑んでいました。そして、ヨーグルトの味の違いやいろんなトッピングとの相性をみんなにも伝えたい!という気持ちから、カスタムスタイルのヨーグルト専門店を開くことが夢になりました。
今回はヨーグルト専門店が自分の夢になるまでをお話しさせてもらいましたが、気が付けば私のヨーグルト歴は20年!ヨーグルト専門店も、途中お休みを挟んだり、場所を変えたりしながらも、約6年になりました。月に1回というスタイルでの営業ですが、みなさんに支えられて続けることができています。本当にありがとうございます!
Dear Mechnikovのおすすめ
10月のSIGNATURE(シグネチャー:看板メニュー)ヨーグルトは、「HARVEST」というメニュー名で、かぼちゃグラッセとローストアーモンド、メープルシロップがトッピングされていました。
かぼちゃグラッセとローストアーモンドは、私のお気に入りのトッピング。かぼちゃの甘みとしっとりほくほくした食感、アーモンドの香ばしさとパリパリ感がたまりません!仕上げを提供直前に行うことで、温かいトッピングと冷たいヨーグルトのコントラストを楽しんでいただけるようにしました。これは市販のヨーグルトにはない楽しさです。
こんな風にDear Mechnikovではお店で食べるヨーグルトならではのこだわりを持って商品づくりをしています。そのこだわりについてはまた別の回にお話させてください。
そして、温かいトッピングが提供できるのと同じように、温かい交流ができるのもお店ならではです。お客様とのコミュニケーションは、大きな喜びであり、学びでもあります。「おいしい」という言葉の持つ力にはいつも驚かされますし、おかげで飲食店の原点を忘れずにいられます。
実験やヨーグルトの製造過程で、温度を一定に保つ機械のことを「インキュベーター」と呼ぶのですが、私はDear Mechnikovのファンでいてくださるお客様のことを「インキュベーター」と呼んでいます(今まで話す機会がなかったので、ここでお話しできて嬉しいです!笑)。
「一緒にヨーグルト文化を温めて盛り上げてほしい」という思いも込めています。でも、私はヨーグルトを「沸騰」するようなブームではなく、ずっと愛され続いていくというものにしたいと思っているため、その意味でも「インキュベーター」という言葉はしっくりきています。このコラムを読んでくださった方もきっとヨーグルト愛に溢れた方が多いと思うので、Dear Mechnikovの、そしてヨーグルトアカデミーの「インキュベーター」になってくれたら嬉しいなと思います。