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ヨーグルト研究家・阿部花映さんがヨーグルト専門店を開くまで

ヨーグルト愛の人々 2022.11.24

ヨーグルト研究家・阿部花映さんがヨーグルト専門店を開くまで

自己紹介

みなさん、こんにちは!初めてのコラムで何から書こうか頭がまとまらずにいますが、まずは自己紹介を。

私は徳島県出身なのですが、中学・高校は大阪で過ごし、大学は東京農業大学へ進学しました。農大には醸造学科などもあることから、よく「ヨーグルトのために農大へ?」と聞かれるのですが、大学選びにおいてはヨーグルトは意識せず、自分が大切にしている「食・農・環境・健康・教育」の5つの軸に沿って選んだのが農大でした。農大では実際にこの軸をベースに授業を受けることができ、研究室ではかけがえのない仲間ができました。

学生時代

夢はヨーグルト専門店

さて、それではヨーグルトに興味をもったのはいつかというと、中学生の頃に遡ります。もともと、母が毎朝フルーツたっぷりのヨーグルトを用意してくれていたので、ヨーグルトを食べる習慣はあったのですが、自分から食べるようになったのは、夜食としてでした。

普段食べているヨーグルト

忙しい学生生活。夜更かしも多くなるとどうしてもおなかがすきます。美容なども気になるお年頃なので、なるべく体に良いもの、余計な材料やカロリーを摂らずに済むものを探した結果、たどり着いたのがヨーグルトでした。

自分で選ぶようになりまず気付いたのは同じ無糖のプレーンヨーグルトでも、メーカーによって味が全然異なること。そして、同じメーカーでもブランドによって味が異なること。中でも私を開眼させてくれたのは、「明治ブルガリアヨーグルトLB81ドマッシュノ」。残念ながら現在は終売となっていますが、無糖でこんなにおいしく、クリーミーなヨーグルトがあるのかと衝撃を受けました。開発してくださった明治さんと、買い与えてくれた母には本当に感謝です。

そこから私は、ヨーグルトのアレンジにも挑戦するようになり、いろんなトッピングをのせては相性を確かめ、意外でおいしい組み合わせを見つけると発明のような気持ちでほくそ笑んでいました。そして、ヨーグルトの味の違いやいろんなトッピングとの相性をみんなにも伝えたい!という気持ちから、カスタムスタイルのヨーグルト専門店を開くことが夢になりました。

今回はヨーグルト専門店が自分の夢になるまでをお話しさせてもらいましたが、気が付けば私のヨーグルト歴は20年!ヨーグルト専門店も、途中お休みを挟んだり、場所を変えたりしながらも、約6年になりました。月に1回というスタイルでの営業ですが、みなさんに支えられて続けることができています。本当にありがとうございます!

Dear Mechnikovのおすすめ

HARVEST

10月のSIGNATURE(シグネチャー:看板メニュー)ヨーグルトは、「HARVEST」というメニュー名で、かぼちゃグラッセとローストアーモンド、メープルシロップがトッピングされていました。

かぼちゃグラッセとローストアーモンドは、私のお気に入りのトッピング。かぼちゃの甘みとしっとりほくほくした食感、アーモンドの香ばしさとパリパリ感がたまりません!仕上げを提供直前に行うことで、温かいトッピングと冷たいヨーグルトのコントラストを楽しんでいただけるようにしました。これは市販のヨーグルトにはない楽しさです。

これが「HARVEST」シナモンをかけるのもオススメ!
これが「HARVEST」シナモンをかけるのもオススメ!

こんな風にDear Mechnikovではお店で食べるヨーグルトならではのこだわりを持って商品づくりをしています。そのこだわりについてはまた別の回にお話させてください。

そして、温かいトッピングが提供できるのと同じように、温かい交流ができるのもお店ならではです。お客様とのコミュニケーションは、大きな喜びであり、学びでもあります。「おいしい」という言葉の持つ力にはいつも驚かされますし、おかげで飲食店の原点を忘れずにいられます。

実験やヨーグルトの製造過程で、温度を一定に保つ機械のことを「インキュベーター」と呼ぶのですが、私はDear Mechnikovのファンでいてくださるお客様のことを「インキュベーター」と呼んでいます(今まで話す機会がなかったので、ここでお話しできて嬉しいです!笑)。

過去に開いたイベント

「一緒にヨーグルト文化を温めて盛り上げてほしい」という思いも込めています。でも、私はヨーグルトを「沸騰」するようなブームではなく、ずっと愛され続いていくというものにしたいと思っているため、その意味でも「インキュベーター」という言葉はしっくりきています。このコラムを読んでくださった方もきっとヨーグルト愛に溢れた方が多いと思うので、Dear Mechnikovの、そしてヨーグルトアカデミーの「インキュベーター」になってくれたら嬉しいなと思います。

話をしてくれた人

花映

花映

ヨーグルト専門家

東京農業大学卒業。中学生のころにヨーグルトの魅力に気づき、「ヨーグルト専門店」を開くことが夢に。大学卒業後、香料・色素メーカーに就職するが、夢の実現のため、飲食業界に転職。会社員として働きながら日々ヨーグルトの研究を行い、月に1~2回「ヨーグルト専門店 Dear Mechnikov」をオープンしている。

ヨーグルト研究家としては、テレビ、ラジオ、雑誌、Webメディアなどで活躍。ヨーグルトの良さや活用法、菌の世界の面白さなどの発信、レシピ監修などを行う。腸内細菌に関する研究にも強い興味を持ち、乳酸菌の機能のメカニズムや脳腸相関、各種疾患との関係性や最新研究動向の調査などを行って、一人ひとりの腸内細菌にあったヘルスケアの提案を目指している。

Instagram
@hanae_yogurt

Dear Mechnikov

住所:東京都江東区平野1-8-1 SAN-IWAビル1F teiOUT内
営業時間:不定期 11:00~16:00
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記事を書いた人

みんなのヨーグルトアカデミー編集部
みんなのヨーグルトアカデミー編集部

私たちは「ヨーグルトを通して世界を見る」をテーマに、食べる人、つくる人、料理に使う人、研究者する人など、ありとあらゆるヨーグルト関係者に取材を敢行し、さまざまな角度からヨーグルトの面白さを発信。

普段何気なくヨーグルトを食べている人のヨーグルト愛をくすぐり、もっと楽しく、おいしくヨーグルトに関わってもらいたいと考えています。