こんにちは。筆者は「すしログ」という鮨専門サイトを運営しつつ、国内外の料理を食べ歩いて20年の「食の変態」大谷だ。食のために世界を放浪し、石毛直道先生を敬愛して文化人類学を専攻。食べ歩くだけではなく自ら料理することを是としている。

今回ご紹介する「SMOKE HOUSE（スモークハウス）」は、東京で初めて本格的なアメリカンバーベキュー（BBQ）を提供したレストランだ。

多くの日本人にとってバーベキューは「屋外でみんなで焼く焼肉」のようなイメージかもしれない。しかし、実際には非常に奥深い料理ジャンルで、アメリカではホストがゲストをもてなし、調理時間もともに楽しむスタイルが「バーベキュー」で、作り手と食べ手が完全に分かれている。

日本でも一部で人気を集めており、「バーベキューインストラクター」という資格まで存在する。かく言う筆者は本格的なバーベキューレストランは初めてであったが、予想以上に楽しく、美味しかった。なにより、ヨーグルトを用いたあるサイドメニューに感銘を覚えた。

それでは、「スモークハウス」の魅力を、お伝えしよう。

神宮前の休日のオアシス。「スモークハウス」の魅力とは？

2013年10月にオープンした「スモークハウス」は、渋谷区神宮前にある。入れ替わりの激しい激戦区にあって10年以上続いているとは、実力と人気がうかがい知れる。

実際に訪問した際には、広い店内がほぼ満員で活気があった。運営は天王洲のブルワリーレストラン「T.Y.HARBOR」を経営するタイソンズアンドカンパニーだ。よって、こちらで飲むビールは申し分なく美味い。

メニューにはコースもあるが、多くの人は”BBQ COMBO PLATES”を頼んでシェアする。このプレートは、お店自慢の肉料理から３種・４種・５種を選び、サイドディッシュを2種類選んで、好みのプレートを作る魅力的な提供方法だ。

筆者は４種類のコンボを頼み、プルドBBQポーク、ポークスペアリブ・カンザスシティスタイル、ケイジャンスタイル・スモークソーセージ、自家製スモークベーコンを頼んだ。

ただ、なんとオーダーミスでプルドBBQポークではなく、スモークチキンになっていたのは食べ始めてから気付いた事実。いかんせん初めてなので、プルドBBQポークかと勘違いしてしまった。しかし、美味しかったので良し！また来ていただけばよいだけである。

サイドディッシュは、悩みに悩んでフレンチフライ、タジキ※ポテトサラダ、ディルとミントを選択したが、これが大正解。
※ザジキとも呼ばれ、水切りヨーグルトにきゅうりやニンニク、ハーブなどを加えたディップのこと。ギリシャ料理や中東料理の定番。

それでは、実際の料理のレポートをお届けしよう。

薫香高きバーベキュー料理とクラフトビールで乾杯！「スモークハウス」の料理を紹介！

「スモークハウス」で頂いた料理は以下のとおりだ。

• BBQコンボ（４種盛り合わせ）：5,880円
• ペールエール　Mサイズ：980円
• インディアペールエール　Mサイズ；1,080円

こちらがBBQコンボ。誰もがテンションの上がる見た目だ！

卓上には４種類のソースが置かれていて、合わせる喜びがある。

お料理を順に紹介していこう。

まず、タジキポテトサラダ、ディルとミントは、ヨーグルトの香りと酸味が効いた素晴らしいサイドディッシュである。

油脂も塩味も軽やかで、酸味と香りは爽やか。ポテサラながら全く重たくない。

バーベキューは味付けがしっかりしているだけに、ヨーグルト入りポテサラが果たす役割の偉大さを実感！サプライズのある出会いに感謝である。

フレンチフライと合わせてポテト＆ポテトだが、異なる食感で軽やかに食べ進められる。

続いてメインのBBQコンボより、ポークスペアリブ・カンザスシティスタイルは、感動的にホロッホロだ。甘味が効いたソースがいかにもバーベキューらしい。

ケイジャンスタイル・スモークソーセージは、なんとも食べ応えのあるソーセージだ。塩気と辛味が相まって、良い意味でジャンキーさを楽しめる。

スモークチキンは、思わぬ出会いとなったが、美味しさに満足。オレガノとセロリと思われる下味のフレイバーが魅力。

自家製スモークベーコンは、焼き込んでサクサクした食感があり、余計な脂が落ちている。強めの燻製と炙りなので、スモーキーフレーバーを満喫できるベーコンだ！

ビールはもちろんおかわり。ペールエール、インディアペールエールを気持ちよくいただいた。

店内の雰囲気も良く、特に窓際の席は開放感が抜群であった。

ここは休日の良き癒やしとなる神宮前のオアシス。
注文時は、ぜひバーベキューにサイドディッシュのポテサラをお忘れなく。