ヨーグルトに関する素朴な疑問などをまとめました。
身近でどこの家庭にもあるけれど、知っているようで知らないヨーグルトのあれこれ+αです。
ヨーグルトを美味しく保存する方法
10度以下の低温で保存。しかし凍結注意!
まずは、10度以下の低温で保存すること!温度が高いと乳酸菌の活動が活発になり、酸っぱくなったり、水分が分離する原因になります。家庭用の冷蔵庫では、野菜室よりも冷蔵室の方が若干温度が低く設定されているのでおすすめです。
ただし、ヨーグルトは一度凍らせると分離してしまうので、冷気の吹き出し口などは避けたほうが良いでしょう。
あ、もちろん、フローズンヨーグルトは冷凍庫に入れてくださいね!
振動を与えない
振動を与えると水分(ホエイ)が分離し、風味が落ちる原因になります。冷蔵庫のドアポケットは避けたほうが無難でしょう。もし、ホエイが出てきてしまった場合は、スプーンなどでよくかき混ぜると、なめらかさが復活しますよ。
蓋をしっかりする
ヨーグルトは匂いを吸着しやすいので、フタをしっかり閉めることで匂いの吸着も防げます。また、空気中のカビや雑菌を防ぐためにもフタは重要です。とはいえ、一度開封すると完全密閉はできないので、早めに食べるようにしましょう。
ヨーグルトは冷凍できるの!?
プレーンヨーグルトをそのまま冷凍して解凍すると組織が壊れ、水分が分離してボソボソになってしまいます。砂糖やはちみつなど、糖分を約10%入れることで、分離を防ぐことができます。
フローズンヨーグルトのように凍ったまま食べる場合も、砂糖やはちみつを入れたほうがカチコチにならずに食べやすいです。フローズンヨーグルトを手作りする場合は、途中でかき混ぜて空気を含ませると良いでしょう。
ギリシャヨーグルトにフルーツなどをトッピングして凍らせたヨーグルトバークや、ミニサイズのヨーグルトにアイス棒を刺して凍らせた「お手軽ヨーグルトアイス」もおいしいですよ!
牛乳以外の○○ヨーグルトはヨーグルトと言えるの?
最近、豆乳やアーモンドミルクなど、さまざまな素材を発酵させた○○ヨーグルトをよく見かけますよね。
日本では「ヨーグルト」は一般名称で、特に法律上の定義はありません。法律上定義されている呼称は「発酵乳」となり、牛や羊などの乳を発酵させたものを指します。
ヨーグルトの基礎知識 そもそも、ヨーグルトって何?
そもそも定義がないので乳製品以外を使って発酵させ、ヨーグルト状にしたものを「○○ヨーグルト」と表記するのはまちがいではありませんが、一般的なヨーグルトを指す「発酵乳」の定義に乳製品以外を使用したものは含まれていません。(ややこしい!)
「みんなのヨーグルトアカデミー」では、基本的に発酵乳=ヨーグルトとしていますが、さまざまな“○○ヨーグルト”も広くヨーグルトの仲間として紹介しています。
ヨーグルトの容器ってなんであの形?
ヨーグルト独特の逆台形のパックがなぜあの形なのか調べたところ、1981年に「明治ブルガリアヨーグルト」がパッケージを変更したのが始まりだそうです。
それまでは、ヨーグルトも牛乳と同じ屋根型容器(そう言うらしいです!)に入れて販売されていましたが、「とりだしにくい」「牛乳と紛らわしい」と指摘があり、今の形になったとのこと。
また、あの形は安定感があるので倒れにくく、スプーンですくいやすいなど、形状的メリットと使い勝手の良さを考えて作られた形だそうです。
最近では、持ちやすさを考えて三角形にしたものや、できるだけ鮮度が落ちないようパウチ状にして販売しているものもあります。
いかがでしたでしょうか。今後も更新していく予定ですので、ヨーグルトについて気になること、素朴な疑問がありましたらお問い合わせフォームよりお知らせください。
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[参考]
- 明治の食育 ヨーグルトをおいしく食べよう
- ニチレイ ヨーグルトは冷凍保存で1ヵ月もつ!解凍しても分離しない冷凍テク
[写真提供]
- 株式会社 明治