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個性炸裂!ヨーグルトソースで食べるラム肉パティのハンバーガー!「リュクスバーガーズ (LuxeBurgers)」

外で食べる 投稿日:2025.11.13

個性炸裂!ヨーグルトソースで食べるラム肉パティのハンバーガー!「リュクスバーガーズ (LuxeBurgers)」

こんにちは。筆者は「すしログ」という鮨専門サイトを運営しつつ、国内外の料理を食べ歩いて20年の「食の変態」大谷だ。食のために世界を放浪し、石毛直道先生を敬愛して文化人類学を専攻。食べ歩くだけではなく自ら料理することを是としている。

今回ご紹介する「リュクスバーガーズ (Luxe Burgers)」は、非常にユニークで、他にはないスタイルのハンバーガーを提供している。

リュクスバーガーズ (Luxe Burgers)

珍しいことにハラール認証を受けているハンバーガーショップで、パティには羊肉を用いている。さらにマヨネーズは不使用で、ソースはフォン・ド・ヴォーをベースにしたバーベキューソースとヨーグルトソースの合わせ技。

以上、わずか数行の文字情報だけでお店が唯一無二であることがわかるだろう。

実際にいただいてみて、ヨーグルトとハンバーガーの相性の良さを実感した。ヨーグルトは羊肉だけでなく牛肉にも合うので、今までの一般的なハンバーガーにヨーグルトソースが無かったのが不思議に思うほどだ。

それでは、「リュクスバーガーズ」の魅力を、お伝えしよう。

名門フレンチで腕を磨いたシェフの味。「リュクスバーガーズ」の魅力とは?

リュクスバーガーズ (Luxe Burgers)

「リュクスバーガーズ」は、元フレンチシェフのサニーさんが営む「ハンバーガービストロ」だ。日本橋に本店があり、浅草に支店がある。

サニーさんはバングラデシュご出身のムスリムで、来日して30年近い方だ。フレンチレストランのミクニグループで修業した後、マンダリン オリエンタル 東京、ウェスティンホテル東京、コンラッド東京、奈良プラザホテルなどで腕を磨かれたそうだ。

もともとはビストロとしてオープンしたため、外観や壁面にはフレンチのエッセンスが残っている。

外観や壁面にはフレンチのエッセンス

お店の最大の特徴は、ハンバーガーにラム肉を用いる点と、ヨーグルトソースを合わせている点だ。

なぜハンバーガーなのに羊肉なのか? 羊肉が主流ではない日本人にとっては不思議に思うかもしれない。しかし、世界的に見ると羊肉は国境や宗教を問わず食されるユニバーサルな肉なので、サニーさんはワールドワイドに楽しめるハンバーガーを作りたかったのだろうと推察される。

実際、訪れたときに、店内のお客さんの90%ほどは外国人旅行者であった。また、ハラール認証を受けているハンバーガーはレアなためだろう。Googleマップでは6,000件以上ものレビューが書かれていて、浅草の支店も開店から1年半ほどで3,400件と、驚異的なレビューを集めている。

これは「リュクスバーガーズ」が「多国籍料理としてのハンバーガー」として成功を収めている証だろう。

そして、羊肉が好きな人なら首をぶんぶん振って同意いただけるだろうが、羊肉とヨーグルトの相性は格別だ。羊肉は脂が重たい肉ではないものの、ハンバーガーでいただくとなると脂は気になるところ。ここでヨーグルトソースがさっぱりと味をまとめてくれることで、最後まで全く飽きずに美味しくいただける。

最後に、パティの焼き加減も秀逸だ。ミディアムレアで焼いてもらってもバーガーバッグに肉汁が溜まらない(ラム肉、牛肉ともに)。日本人が営む人気店でもパティから肉汁が出すぎて最後はバンズが水浸しになることもあるので、この焼き加減には注目した次第である。

それでは、実際の料理のレポートをお届けしよう。

ヨーグルトソースが風味を格上げ!「リュクスバーガーズ」の料理を紹介!

「リュクスバーガーズ」で頂いた料理は以下のとおりだ。

  • ブルーチーズバーガー:2,600円
  • ラムパティに変更:400円
  • チェダーチーズバーガー:2,300円

焼き方は「ミディアムレア」で、ドリンクは「ウーロン茶」をオーダーした。こちらは価格にドリンクが含まれている。

ウーロン茶

以前はアルコール飲料を提供していたようだが、ハラール認証を取得されてから提供を止めている。

日本人にとって「ハンバーガーショップなのにビールが無いとは!」と思う人もいるだろうが、アルコールを飲まなくても美味しいバーガーだ。価格は張るものの店名のLuxe=豪華、ラグジュアリーの名の通り、料理として考えられたグルメバーガーだと感じた。

ブルーチーズバーガー、ラムパティ
ブルーチーズバーガー、ラムパティ

華やかな見た目だけでなく、味についても誰もが一口でオリジナリティが高いと感じるハンバーガーだ。

ラム肉のパティは柔らかく、上品な羊の香りを楽しませてくれる。スパイスを用いているようで、中東的なニュアンスを感じる!

バンズは特注品のようで、非常に香ばしい。

ブルーチーズバーガー、ラムパティ

焼き込んでいるためカリカリで、胡麻もたっぷり使用されていてバンズがアクセントになる。

そして、コクのあるバーベキューソースとヨーグルトソースが実に良い相性だ!

ヨーグルトソース

ヨーグルトソースは酸味が効いていて爽やか。ヨーグルトの酸味にクリームチーズのコクが加えられている。これはポテトに付けても、もちろん美味しい。

野菜にヨーグルトソース

野菜にヨーグルトソースをかけて、パティとバンズの間に挟んで自分でハンバーガーを作る瞬間もまた面白い。

チェダーチーズバーガー
チェダーチーズバーガー

ラム肉+ゴルゴンゾーラとは対象的に、牛肉+チェダーチーズのオーソドックスなバーガーも頼んだ。

こちらは皆がイメージするハンバーガーに近い方向性でありながら、上品に仕上げられている。明らかにラムパティのブルーチーズバーガーよりもシンプルだ。だからこそ個々の要素の味がわかりやすく、ヨーグルトソースの存在感もより明瞭に感じられる。

ラム肉は少しだけ“マニア向け”かもしれないので、不安な方は牛肉を頼めばお店の個性を感じられるはずだ。筆者のイチオシは羊肉だが…!

リュクスバーガーズ (Luxe Burgers)

住所:東京都中央区日本橋小舟町6-13 日本橋小舟町ビル1F
電話番号:03-6206-2466
予約可否:予約可
営業時間:11:30~21:30 ※ランチメニューは13:30までのご提供
定休日:不定休
公式サイト
https://luxe-burgers.com/

記事を書いた人

大谷悠也
大谷悠也

鮨研究家、文筆家、ブロガー。鮨の人気を高めるべく「すしログ」を運営し、全国を精力的に回る。鮨に限らず、旺盛な食欲と好奇心を腹に、日本国内外で6,000軒以上の飲食店を訪問。市場や生産者、醸造家のもとに足を運び、自ら調理も行う。

すしログ
https://sushi-blog.com/

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