日々の食卓を彩る身近な存在であり、国や地域、個人によってさまざまな楽しみ方があるヨーグルト。
この連載では、料理家やエッセイストによる、ヨーグルトにまつわるエピソードやレシピを、リレー形式でお届けします。
今回レシピを紹介してくれるのは、料理家の今井真実さんです!
みなさん、ヨーグルトはいつ召し上がりますか?朝ごはん、それとも、おやつの時間…?
しかし、私の一番好きな食べ方は、食事中。もっといえばお酒を飲みながら。要は、料理やおつまみに使うことが好きなのです。
特によく使うヨーグルトは無糖のもの。ギリシャヨーグルトや水切りヨーグルトです。
その昔、トルコ料理のレストランに足繁く通っていた時期がありました。そこで必ず頼んだのはその日のおまかせの「メゼ」。「メゼ」はトルコでは前菜のことを指します。
数種類の「メゼ」を頼むと、必ず入っているのがヨーグルトを使った料理でした。ナスをヨーグルトで和えたり、きゅうりとスープにしたり。ヨーグルトと、塩、肉や野菜の組み合わせはどれもおいしく、驚きにあふれて、夢中になりました。
それからというものヨーグルトを冷蔵庫に常備して、調味料としてすぐに使えるようにしています。
今回ご紹介する料理はトルコ料理のレストランで食べた味を、再現したくて何度も試作したレシピ。こっくりしているのに、ヘルシー。そんな“うらはら”なところも、好きなんです。
ヨーグルトとほうれん草のディップのレシピ
材料
- ほうれん草:1パック
- 玉ねぎ:1/2個
- にんにく:2かけ
- サラダ油:小さじ2
- 塩:小さじ1/2
- ギリシャヨーグルト(水切りヨーグルト):80g
作り方
フライパンに湯を適量沸かします。ほうれん草1パックをざく切りして、しんなりするまでしっかり茹でてザルに取り、水にさらしたらぎゅうっと絞っておきましょう。
同じフライパンの水気を拭いて、玉葱スライス1/2個分、潰したにんにく2かけ、サラダ油小さじ2を入れて、中火でソテーします。
玉ねぎが透明になったら、ほうれん草を入れてさらに炒めます。しんなりしたら、お塩小さじ1/2を入れて、水気をしっかり飛ばします。
完全に冷めたら、ギリシャヨーグルト80gを加えてブレンダーまたはフープロにいれてなめらかになるまで撹拌してください。
ここで味見をして、お塩を少量足してみて。好きな味になるまで、自分で調整します。器によそったら、仕上げにオリーブオイルをひとまわしして完成。
ディップなのでパンや肉や魚のソテー、揚げ物などに添えて。
写真はイワシのフライで、タルタルの代わりにもなります。
でも、そのまま食べたいほど、旨みがたっぷりで濃厚な食べ心地です。
リレーエッセイ、次回は料理人・飲食店プロデューサーの稲田俊輔さんが登場します。
お楽しみに!