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東京で味わう世界のヨーグルトスープ6品

外で食べる 投稿日:2025.10.31

東京で味わう世界のヨーグルトスープ6品

ヨーグルトを使ったスープは、古くから世界各地で楽しまれてきました。一方、日本ではスープにヨーグルトを入れる文化が一般的ではありません。そのため、どんな味わいなのか想像できず、本当に合うのか不安になる方もいるでしょう。

そんな方に向けて、本記事では、東京で世界中のグルメを開拓する海外グルメマニアのオグが、都内で味わえる世界のヨーグルトスープ6品をご紹介します。

未知のヨーグルトスープを味わうことで、東京にいながら各国を旅したような体験ができ、ヨーグルトの新たな可能性に気づけるでしょう!

ヨーグルトスープの歴史

様々な種類のヨーグルトスープ

ヨーグルトスープは、紀元前5000年ごろにメソポタミア・中央アジアで誕生したヨーグルト文化から発展したと考えられています。

まず、遊牧民が保存食として重宝してきたヨーグルトからスープが生まれています。そのひとつが、ペルシャ語の「tarxâna」に由来する「タルハナ」。これはヨーグルトと小麦を混ぜて発酵・乾燥させた“スープのもと”で、現在もトルコやバルカン地域で受け継がれています。

また、西アジアから東ヨーロッパにかけては各地で独自のヨーグルトスープが発達しました。イランのドゥーグ、アルメニアのスパス、トルコの各種チョルバス、ブルガリアのタラトルなどがその一例です。共通の特徴として、ヨーグルトにハーブや穀物、野菜を加えて調理することが挙げられます。

これらのスープは栄養価が高く消化に良いため、伝統的に滋養食や季節料理として重要な役割を果たし、病人食や産後の回復食、結婚式での消化促進スープとしても親しまれてきました。

現代では健康的な発酵食品として国際的に注目され、世界各地のレストランやスープ専門店で提供されるなど、ヘルシーフードの一翼を担う存在として発展を続けています。

東京で味わう世界のヨーグルトスープ6品

ではさっそく、東京でヨーグルトスープが味わえる店をご紹介しましょう。

  1. マスタバ(ウズベキスタン)
    【新大久保】Eco TURAN food(エコ・トゥラン・フード)
  2. アシュレシテ(イラン)
    【高円寺】BolBol(ボルボル)
  3. ジャーダスープ(シリア)
    【広尾】アラビアレストラン ゼノビア
  4. オクローシカ(ロシア)
    【錦糸町】SKAZKA(スカズカ)
  5. タラトル(ブルガリア)
    【雑色】Orphic Bar(オルフィックバー)
  6. フウォドニク(ポーランド)
    【永田町】Ani Mru Mru(アニ ムル ムル)

1.ウズベキスタンのヨーグルトスープ「マスタバ」【新大久保】Eco TURAN food(エコ・トゥラン・フード)

マスタバ 1,280円(税込)
マスタバ 1,280円(税込)

「マスタバ」は、ウズベキスタンで親しまれている伝統的なスープです。中央アジアの遊牧民の中で発展し、寒冷地・労働の多い地域で、栄養とエネルギーを一度に取ることができる料理として重宝されました。

名前の由来は、「māstāba/mastoba」のタジク語が元になり、語根 “māst”(ヨーグルトや発酵乳を指す言葉)と “āb”(水またはブロス)との組み合わせとされる説があります。

調理法は金属鍋(カザン)を使い、羊肉や野菜を炒め、トマトとスパイスで風味を出したあと、米とブロスで煮込み、仕上げにヨーグルトを添えます。米を使うため「液体プロフ」とも呼ばれることも。

Eco TURAN food(エコ・トゥラン・フード)の外観の写真

「マスタバ」を提供する『エコ・トゥラン・フード』は、新大久保の路地を入ったところにあるウズベキスタン料理店。閉店しているように見え紛らわしいのですが、実は営業しています。屋根が付いた席に座っている方へ話しかけると、メニューを見せてくれ、調理場の人に作るよう指示してくれるのです。

マスタバの写真

こちらの「マスタバ」は、米、羊肉、ジャガイモ、玉ねぎ、人参など具沢山のため、非常に満足感があります。肉やスパイスの旨味がしっかり出ていながらも、トマトの適度な酸味とヨーグルトのまろやかさにより、バランスの良いスープに仕上がっていました。

来店のハードルが少し高いのですが、本場ウズベキスタン人が作る「マスタバ」は絶品なので、ぜひ来店してみてください。

Eco TURAN food(エコ・トゥラン・フード)

東京都新宿区百人町2-20−23 1F
電話番号:080-9534-0007
アクセス:JR山手線「新大久保」駅 徒歩5分
営業時間:11:00〜20:00
定休日:不定休

2.イランのヨーグルトスープ「アシュレシテ」【高円寺】BolBol(ボルボル)
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記事を書いた人

小栗拓馬
小栗拓馬

「東京グルメで世界一周」をテーマに、東京にいながら楽しめる“世界の食”を探求。70ヵ国以上を渡航した経験をもとに、本場の味を選び抜いて紹介している。週末だけで年間365食以上を食べ歩き、累計4,000軒以上を訪問。世界のグルメ専門家として、TV・ラジオ出演・Kindle本出版も行っている。

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