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ラム肉とヨーグルトでつくるパレスチナの祝い飯「マンサフ」は必食!神田「AL MINA(アル・ミーナ)」

外で食べる 2024.03.22

ラム肉とヨーグルトでつくるパレスチナの祝い飯「マンサフ」は必食!神田「AL MINA(アル・ミーナ)」

こんにちは。筆者は「すしログ」という鮨専門サイトを運営しつつ、国内外の料理を食べ歩いて20年の「食の変態」大谷だ。食のために世界を放浪し、石毛直道先生を敬愛して文化人類学を専攻。食べ歩くだけではなく自ら料理することを是としている。

今回ご紹介する「AL MINA(アル・ミーナ)」は、神田にあるパレスチナ料理店だ。筆者は9年以上前に訪問して、非常に美味しかったと記憶している。そして、先日、十条の「ビサン」にお伺いした事を受けて、こちらにも再訪してみようと思い立った次第だ。

AL MINA(アル・ミーナ)

結果的に大正解。美味しさに間違いはなく、両店は全く異なる方向性なので立て続けにお伺いする喜びを実感した。頻繁に食べない料理ジャンルだからこそ、日を空けずに訪問する価値がある。

「AL MINA(アル・ミーナ)」はオープンから10年以上経つお店だが、今なお人気を博している。しかも、中東料理好きたちからの定評が確立されている。関心がある方は是非とも訪問して欲しい。

それでは、「AL MINA(アル・ミーナ)」の魅力を、お伝えしよう。

伝統的なパレスチナ料理が味わえる「AL MINA(アル・ミーナ)」の特徴とは?

AL MINA(アル・ミーナ)

「AL MINA(アル・ミーナ)」はパレスチナ料理のレストランであり、伝統的なパレスチナ料理をモダンなスタイルで提供している点に特徴がある。

中東料理をはじめとするいわゆる「エスニック料理」は大衆的な方向性のお店が主流だが、こちらは「食堂」よりも「レストラン」を志向している印象だ。過去に紹介したトルコ料理における「イズミル」のような洗練された調理である。

オーナーシェフのシャディ・バシイさんは2004年に来日されたそうだ。来日当時、本格的なアラブ・パレスチナの味を味わえるレストランが無かったため、2010年にお店をオープンしたとの談。実際に、2000年代の特に前半はアラブ料理のお店が少なかった。

余談ながら、筆者は(いつ頃の話か:高校時代、とか20代前半とか入れていただくと読む方がイメージしやすくてよいと思います)エスニック料理をベースにした創作料理のお店を開きたいと思っており、学生の頃から世界を巡って、東京でもお店を探し求めていた次第である。

東京で本格的な現地味を楽しむハードルは、今や格段に下がった。悲観的なニュースが目立つ今日このごろであるものの、時代は確実に良くなっている。

AL MINA(アル・ミーナ)

お店は地階にあるが、実に期待を高めてくれるアプローチだ。それでは、実際の料理のレポートをお届けしよう。

名物は「マンサフ」。ヨーグルトとラム肉の相性を実感する「AL MINA(アル・ミーナ)」の料理をご紹介!

「AL MINA(アル・ミーナ)」で頂いた御料理は、以下のとおりだ。

  • アイラン:800円
  • タブーリ・サラダ:1,470円
  • ラハム・ベラジン:1,100円
  • ミックス ケバブ:2,420円
  • マンサフ:2,420円
  • チャージ:400円
アイラン
アイラン

「AL MINA(アル・ミーナ)」はアルコール飲料を提供していない、ガチのイスラム料理店だ。そこで頼んだのが、ヨーグルトドリンクの【アイラン】だ。

メニューによると「塩味のヨーグルト」との事で、実際に頂くと説明通り!ヨーグルトの酸味に塩気がキリッと加わるので、「対料理用」のドリンクと言える。インド料理の一般的なラッシーよりも濃度な点も特徴だ。

チャージ
チャージ

チャージがデーツとは、なんとも嬉しい!

タブーリ・サラダ
タブーリ・サラダ

中東料理で定番のサラダだが、美味しい!そして、香ばしい!多層的な香りが魅力で、パセリとミント、玉ねぎの香りに包まれる。ブルグル(挽き割り小麦)の香ばしさやスマック(スパイス)もアクセントになる。

塩気を効かせてレモンの酸味もバッチリ。オリーブオイルはパレスチナ産のオーガニックオイルを使用されているそうだ。肉料理を頼まれる方はマストのサラダである。

ラハム・ベラジン
ラハム・ベラジン

「挽き肉のピッツァ」で、ヨーグルトソースを使用している。表面に掛けられた卵黄のコクにヨーグルトの酸味が加わり、見た目よりもサッパリと頂ける。挽き肉は羊で、たっぷり用いられていて、香りを楽しめる!生地はもっちりしている。タブーリ・サラダとの相性が抜群だ。

ミックス ケバブ
ミックス ケバブ

シシ・ケバブ(角切りラム肉)、コフタ・ケバブ(牛ひき肉)、シシ・タオーク(チキン)の盛り合わせ。

シシ・タオーク(チキン)は味がしっかりと染みていて、肉はしっとり、ホロホロ。炙られた香ばしさも加わり、ついついアルコールが頭に浮かぶが、邪念は一掃する。コフタ・ケバブ(牛ひき肉)は香りが食欲を刺激し、コクが強い。

シシ・ケバブ(角切りラム肉)は焼く前に塊で漬け込んでいるので、しっとりしている。

ミックス ケバブ
ミックス ケバブ

胡麻のコクがたっぷりなタヒニソースが掛けられていて美味しいが、これまたタブーリ・サラダとバッチリ合う!絶対に一緒に頼むべきだ。

マンサフ
マンサフ

こちらの名物料理で、説明書きには「ラムのシチューとミックス・ナッツのご飯、温かいヨーグルトソースを添えて」とある。ラム肉はホロッホロ!しかも、ホロホロでありつつ味わい深い。羊肉の香りもふんわりと上品に漂う。

マンサフ
マンサフ

ラム肉はどの角度から見ても存在感があり、テンションが上がる。

マンサフのヨーグルトソース
マンサフのヨーグルトソース

ヨーグルトソースが実に美味しく、コクと酸味が羊に合う!どうやら羊自体をヨーグルトソースで煮ている模様で、ご飯の上にも掛かっている。ナッツとフライドオニオンの香りも食欲を刺激し食べ飽きない。シンプルだが、極めて美味しいご飯料理だ。

AL MINA(アル・ミーナ)

お店は人気を博しているので、予約は必須である。ちなみに、店内ではベリーダンスショーも行っていて、水曜と金曜のディナータイムに観ることができる。

また、「アラビア料理グループクッキングクラス」も開催していて、1人6,000円で7名から申し込むことができるそうだ。文化的な感心が高い方は要チェックだ。

AL MINA

住所:東京都千代田区神田多町2-2-3 元気ビル B1
電話番号:03-3526-2489
予約可否:予約可
営業時間:17:00~22:00(L.O. 21:00)
定休日:月曜、不定休
お店の公式サイト
http://www.almina-restaurant.com/

記事を書いた人

大谷悠也
大谷悠也

鮨研究家、文筆家、ブロガー。鮨の人気を高めるべく「すしログ」を運営し、全国を精力的に回る。鮨に限らず、旺盛な食欲と好奇心を腹に、日本国内外で6,000軒以上の飲食店を訪問。市場や生産者、醸造家のもとに足を運び、自ら調理も行う。

すしログ
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