海外の料理を見ていると、お肉にヨーグルトをうまく使いおいしさを増幅させたり、脂っぽさを抑えたりと「お肉×ヨーグルト」のレシピをよく見かけます。
日本だとヨーグルトは「そのまま食べる派」が主流ですが、海外だと「そのままでも食べるけど、料理にも使うよ!派」が逆に主流。
「調味料としての立場が確立されているかいないか」が日本と海外のヨーグルト事情の違いの一つです。
※参照:ヨーグルトに対するみんなの考えをまとめた「ヨーグルト白書」
羊肉とヨーグルトの相性が一番良いのではないか説!
以前、展示会で頂いた小冊子に「味覚学でひも解くジンギスカンのたれ」という小冊子がありました。
その中に書いてあったヨーグルトを使うタレがとてもおいしく、家でも水切りヨーグルトにハーブなどを刻み込んだものをソースとして使っていました。
しかし、世のジンギスカン店はこれをやらない。
いろいろと理由はあるのでしょうが、これはもったいない!と考え、
羊肉のお店でヨーグルトソースを使った企画ができないか?
と「ラム焼肉専門店 らむね」さんにお話しを持っていったところ「是非やりましょう!」となり、今回の実験を行うことに。
ただ食べるだけでは面白くないので、料理長が考えに考えた7つのソースを、羊の各部位と合わせて楽しむ「羊焼肉とヨーグルトのペアリング」を30名で楽しみ、その中のソースで何がベストかをみんなで考えました。
では早速ヨーグルトと羊肉のペアリング開始!
あるシェフに「おいしいお肉の見分け方は?」と聞いたところ、「旨そうだ!と思う肉は大体おいしいですよ」と教えてもらったことがあります。
さあ、らむねさんのお肉をご覧ください。
なんて美しいお肉!おいしそうなお肉がやってきました。
最初の3種は歯ごたえがおいしい「ラムの厚切りタン元」、脂がおいしい「ラムすじカルビ」、これはカリカリに焼いて楽しみたい。
そしてオリジナル部位「外ももはばき」こちらはアキレス腱の上の部分。すね肉なのですがこれが赤身のうまさを持ちながら柔らかい!
このベストメンバーにあわせるのはこの3つ!
小皿に入っているソースから時計回りに紹介すると「ミントヨーグルトソース」「山わさびヨーグルトソース」「ヨーグルトとネギ味噌のゆずソース」。早速いただきます!
こちらのお店の面白いのは、各テーブルにラム肉のおいしい焼き方指南が置いてあること。
秒単位でおいしい焼き方が指定されているので、みんなで確認しつつワイワイ楽しめます。
最初は気になる外ももはばき!「山わさびヨーグルトソース」をたっぷりつけて頂きます。
むむむ。これはおいしい!羊肉と、北海道でよく合わせる山ワサビとヨーグルトが混ざり、わさび漬けを思わせる味わいに。淡雪塩のほのかな塩味もいい感じ。
これは・・・ソースをつまみにお酒が飲めます!
次は、タン元を、ヨーグルトとネギ味噌と柚子のソースで。これもあいますね!
ポイントはネギ味噌より柚子な気がするので、ネギ味噌外して、水切りヨーグルトと柚子とかもシンプルでおいしいかも。
またラムすじカルビにあわせたミントソースはシンプルでベーシック、だがそれが良い!
脂が強い部位ですがあっさりとおいしく、ミントと羊の脂は相性がよい!
英国圏で多く見かける、羊肉にミントソースの組み合わせにつうじます。
次のお肉は「ラムハツ」。
味付きのラムハツにあわせるのは、赤味噌ヨーグルトソース。赤味噌のうまみと塩味、ヨーグルトの酸味とまろやかさが特徴のやや甘めのソース。
発酵×発酵の面白い組み合わせ。そして、ハツの歯ごたえがたまりません。
後半戦はラム肉の人気部位とさらに独創的なヨーグルトソースが続く。
この記事では、あえて焼肉だけに特化して紹介していますが、今回はコース仕立て。
スープや前菜やサラダもあり、それらのラムメニューも満足度が高い!
本筋とは離れますが、おいしかったので、後半戦前に前菜の写真を。
そして、後半戦の3種のお肉がこちら。
上ロース、上カルビ、イチボと花形の3部位!相変わらず美しいお肉に、参加者のテンションはどんどん高まります。
そして、この3種にあわせるソースはこちら。
白い小皿の「ホイップヨーグルトと甘たれのソース」、右下の「キノコとヨーグルトのソース」、えごまの葉にのる「キムチヨーグルトサムギョプサルスタイル」の3種類。まさに、3役の貫禄。
まずは、イチボとキノコのソース。
キノコのうまみとヨーグルトのまろやかさが、赤身と脂身がちょうどよいイチボと相性が◎。
そしてこのソース、このままでも十分つまみになります。
ホイップヨーグルトと甘たれのソースは上ロースといただきます。
羊肉の花形部位のロースと、ホイップ化したヨーグルトがクリームのような味わいに。
この手法は羊肉だけではなく、色々な手法に使えそう。
ヨーグルトソースと羊焼肉のペアリングの最後は、キムチヨーグルトサムギョプサルスタイル。
脂が多い、上カルビの脂の甘さとえごまの風味に、キムチとヨーグルトの「発酵×発酵」のうまみが加わり、さっぱりと食べることができました。
ヨーグルトソースのペアリング参加者の皆さんの評価はいかに??
今回は、30名の方に参加していただき、7つのソースでどれが良かったか?のご意見をいただきました。
さて、皆さんの一番はどれだったのでしょうか??参加者の皆さんにご自分のベストをお答えいただきました。
TOP3をご紹介すると・・・
1位:ミントヨーグルトソース
2位:赤味噌ヨーグルトソース
3位:山わさびヨーグルトと淡雪塩ソース
と、このような順位に。
1位はベーシックな配合でもあるヨーグルトとミントソース。やはり、昔より良く使われるものは強い!というイメージ。
私は3位の「山わさびヨーグルトと淡雪塩ソース」がワサビ漬けのような風味で、肉にベストマッチだと思いました。
良かった自分の選択が上位に入って!
全体評価として「羊肉にヨーグルトはあう!」
今回のソースペアリングを通して感じたことは、改めて「羊肉にヨーグルトはあう!」ことです。
今回は凝ったソースを作っていただきましたが、水切りヨーグルトに塩と簡単なハーブを入れたものとかでも十分に美味しく、羊肉にあうソースになると感じました。
水切りヨーグルトって作るの難しいんじゃない?そんなことないですよ!
参考記事:【濃厚ヘルシー】水切りヨーグルトの作り方3選!一晩おいて比較検証してみた
この記事で紹介したソース「食べてみたい!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか??
こちらのソースが将来的にお店で食べれるようになった場合は、改めてご連絡しますのでお楽しみに!
ラム焼肉専門店 lambne(らむね)学芸大学店
住所:東京都目黒区鷹番3-8-11 第3エスペランス 1F
営業時間:
【ランチ(土日祝日のみ)】11:30〜15:30(L.O 15:00)
【ディナー】17:00〜23:00(L.O 22:30)
お店の公式サイト
https://www.opefac.com/restaurant/g-lambne/