以前、水切りヨーグルトの作り方について3つの方法をご紹介しました。
(記事:【濃厚ヘルシー】水切りヨーグルトの作り方3選!一晩おいて比較検証してみた)
今回は水を切ったヨーグルトの下に残る、透明な水分「ホエー」の活用法について解説します。
意外と簡単!水切りヨーグルトとホエーの作り方
一番基本的なボウルで水切りする方法でご紹介します。
ボウルにザル、キッチンペーパーを重ね、その中にプレーンヨーグルトをいれます。
ラップをかけて冷蔵庫に入れ、1時間~半日ほど寝かします。
下のボウルに溜まる水分がホエー。つまり水切りヨーグルトを作るときにできる副産物なんです。時短で作るには、豆腐の水切りと同じ原理で、重しをすると良いそうです。
プロテインの原料にも!ホエーはヨーグルトに収まりきらなかった栄養分
ヨーグルトは、主に牛乳のタンパク質であるカゼインが乳酸菌の生成した乳酸により固まってできたもので、この固まりをカードといいます。
カードには原料乳の中の水分や水溶性たんぱく質のアルブミン、グロブリンなどが包み込まれ、発酵が進むとカードが収縮し、水分が外に分離します。これがホエー。
水切りするより前に表面に浮いていたり、断面から出てきたりしますが、ただの水分ではなく、ヨーグルト内部に収まりきらなかった栄養分ですので、捨てずに活用しましょう。
近年、たんぱく質を効率的に摂取することができると人気のホエープロテインは、ヨーグルトやチーズを作る過程でできるホエーを粉状にして凝縮したものです。
ドリンク、パン生地、肉の下ごしらえ、漬物・・・ホエーの多彩な活用方法
【活用法1:ドリンクにする】
一番簡単な活用法がこちら。
ホエーにハチミツとレモンを入れれば爽やかなドリンクになります。
好みで水割りや炭酸割にしてもおいしいですよ!
【活用法2:生地に入れてしっとりさせる】
料理研究家の間でもよく使われるのがこの活用法です。
牛乳のかわりにホエーを、ホットケーキやパンの生地などに入れるとしっとり仕上がります。
ヨーグルトでパンケーキがふわもちになる記事を前にご紹介しましたが原理は同じです。
(記事:【ヨーグルトを科学する】パンケーキにヨーグルトを入れるとふわもちになる!?編集部が実験)
ヨーグルトを水切りしてホエーが大量に余ってしまったときなど、ホットケーキを一緒に作るのはおススメです。
【活用法3:肉を柔らかくする】
食材をヨーグルトに漬け込むと、酸性に傾いて水分を保ちやすい状態になるため、たんぱく質が分解され、肉や魚がしっとり柔らかくなりますが、ホエーにも同様の効果があります。
ヨーグルトを漬け込み用だけに使うのは少しもったいない気がする・・・そんな方はホエーを活用してみましょう。
【活用法4:漬物に使う】
野菜の漬物で使うお酢をホエーで代用すると、酸味の角が取れてちょうどよい味わいに。
ピクルスでもなく、浅漬けでもない新しい風味のお漬物が出来上がります。
市販のお漬物は塩分が多いため、自家製のヘルシーなお漬物をホエーでお手軽に作ってみてはいかがでしょうか。
ホエーの活用法、実はたくさんあることを知っていただけましたか。
ヨーグルトでできることがホエーで代用可能なのは嬉しいですね。
面白い活用法が見つかったら皆さんにまたシェアしたいと思います!