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スマホで撮影!ヨーグルトをおいしそうに撮るテクニックとは?盛り付け&撮り方をプロに教わってきた

ヨーグルトラボ 2024.10.04

スマホで撮影!ヨーグルトをおいしそうに撮るテクニックとは?盛り付け&撮り方をプロに教わってきた

光を制する者はおいしさを制す!小さい窓から柔らかな光を注ぐか、横の光で陰影を出すか?

光を制する者はおいしさを制す!小さい窓から柔らかな光を注ぐか、横の光で陰影を出すか?

撮りたいシーンや世界観が決まったら、次は光です。光の役割は、食材の「本当の色」を出すこと。照明機材を使わずに撮影するなら、朝または日中の自然光で撮るのがベストです。

なぜ家の照明を避けたいのかというと、 自然光が100本の色鉛筆で描き出すとすれば、温かみのある照明は100本のうち60本が赤色系、蛍光灯は60本が青色系で描かれるようなものだから。つまり、電球だと「本当の色」が表現できないのです。

また、光の差し方によっても雰囲気は変わります。

そもそも料理写真のセオリーは“斜め逆光”または“サイド光”が基本です。どういうことかというと、斜め向こうから手前に差す光、または横から差す光があると、料理に立体感を出せるんです。

この前提を踏まえて、ナチュラルな朝食シーンを撮る場合、小さい窓から柔らかい光を入れると、ヨーロッパの家とか、山小屋の朝といった雰囲気が醸し出せます。誤解を恐れずに言うと「調理室池田」っぽいイメージですね。

一方、斜め上からの柔らかな逆光になると、全体が明るい雰囲気になります。下の写真で比較してみましょう。

斜め上からの大きな光は陰影がつきにくい。明るい雰囲気になるが、説明的にもなる。(さくらいさん撮影)
斜め上からの大きな光は陰影がつきにくい。明るい雰囲気になるが、説明的にもなる。(さくらいさん撮影)
左斜めからの逆光。小さい窓からの光(=光源が小さい)は影が濃く、低い位置からの光は影が長くでて、陰影のある写真となる。(さくらいさん撮影)
左斜めからの逆光。小さい窓からの光(=光源が小さい)は影が濃く、低い位置からの光は影が長くでて、陰影のある写真となる。(さくらいさん撮影)

即席で照明をつくる!カーテンとゴミ袋で「小さな窓から柔らかな光を注ぐ」方法

ところで「家に小さな窓なんてないよ!」と思われたかもしれません。でも大丈夫。窓が大きい場合、遮光カーテンなどで光の入口を遮り、光が入る部分を狭めればいいのです。

光を遮るカーテンをレールにかけ、三角形の窓をつくる。
光を遮るカーテンをレールにかけ、三角形の窓をつくる。

もし、影がくっきり出過ぎると感じたら、レースカーテンを引きます。レースカーテンがなければ、ゴミ袋を重ねて窓に貼るか、上から吊します。そうすると、光が「ぼわん」と柔らかくなります。

開いて吊したゴミ袋は、撮影現場で使うトレーシングペーパーに匹敵する。
開いて吊したゴミ袋は、撮影現場で使うトレーシングペーパーに匹敵する。

一方、スタイリッシュなカフェシーンのライティングは、横からの「光の道」を当てます。横からの光は、被写体の中央から右半分を影にして、陰影をはっきりと表現することができるからです。

「光の道」を作るには、黒いレフ板を使うと効果的です。レフ板は、白やシルバーなどをよくみますが、色によって反射する光を変えることができます。黒いレフ板は、ハレパネや段ボールに黒い画用紙をはれば自作OK。テーブルフォトなら、B4サイズで十分ですよ。

できることなら自然光がおすすめですが、どうしても日中に撮影できず、ふだんの食卓シーンを表現したいなら、被写体に寄りすぎず、ちょっと引いて、赤っぽい光で撮るのもアリです。
できることなら自然光がおすすめですが、どうしても日中に撮影できず、ふだんの食卓シーンを表現したいなら、被写体に寄りすぎず、ちょっと引いて、赤っぽい光で撮るのもアリです。

さて、うつわと布、光が決まったら、次は構図です。あれ、意外と手数が多いって…?慣れれば簡単ですよ。

「光」のポイント

  • 本当の色を表現するため、朝か日中の自然光で撮るのがベスト
  • 小さな窓から柔らかな光を入れるとヨーロッパの朝の雰囲気が出せる
  • 黒いレフ版を立てて横から光を入れると、陰影がついてスタイリッシュな雰囲気になる
盛りのよさを見せたいか、構成要素を見せたいか?
構図は伝えたい内容によって決める
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記事を書いた人

佐藤貴子
佐藤貴子

編集者・ライター。中華がわかるWEBマガジン『80C(ハオチー)』ディレクター。中華圏を胃袋目線で旅するroundtable(ラウンドテーブル)主宰。得意料理は中国の発酵火鍋。

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@satotakachinesefood

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