去る2022年11月25日。
赤坂でヨーグルトオフ会なるものが開催されるという噂を聞きつけ、編集部が潜入してきました。主催は、カップヨーグルト研究会の向井智香さん。これまで2,500種類以上のヨーグルトを食べ、SNSでレビューし続けている、生粋のヨーグルトマニアです。
全国各地の生産者をたずね歩き、ご当地ヨーグルトのネットワークづくりなど生産者応援活動もされています。

そんな向井さんの下に集まったのは乳業メーカーさんはもちろん、乳酸菌を販売する会社、ヨーグルト製造機器の会社などのヨーグルト関係者、またヨーグルトが好きすぎて牛のセーターを着ていらっしゃった方など、ありとあらゆるヨーグルト仲間総勢29名。どきどきワクワクの宴会スタートです！

席に着くなり、いきなりでてきました、ウェルカムドリンクのヨーグルト！
かわいい牛さんのパッケージとは裏腹に、どろりとした濃厚な味わいのヨーグルトでひと口めから幸せ・・・この後のお料理への期待が高まります。

前菜は、東北のちょっとめずらしい食材を生かした2品。

「アピオス」とはアメリカ原産のマメ科の野菜で、ネックレスのように繋がった塊根を食べるさつまいもに似たぽくぽくとした食感が特徴。脂の乗ったメイプルサーモンはその名の通りほんのり甘く、ディルのヨーグルトソースと絶妙にマッチ。
それぞれ青森、福島で現在生産に力を入れている注目食材です。

ご紹介が遅れましたが、会場の「東北cafe&dining トレジオンポート」はその名の通り東北食材を豊富に使っているのが特徴。今回のイベントに合わせ、東北食材とヨーグルトをつかったメニューをすべてオリジナルで開発されたとのこと。
使われたヨーグルトは全部で5社、7種類。東北産のヨーグルトがこれだけ一度に食べ比べられるのもなかなか貴重です。

ほや、ほたて、かじき・・・意外なヨーグルト料理が続々登場

ヨーグルトの真っ白な表面をかきまぜると、ゴロゴロでてくる、大きなほや。
さすが東北、こうきたか！と驚きの1品でした。正直、ほやはそんなに得意ではないのですが、ヨーグルトと一緒になることで独特の海臭さ（？）が少し和らぎ、美味しくいただけました。居酒屋のお通しにも良さそう。

大きなホタテ貝に乗って現れたお刺身と醤油。全くヨーグルト感がないこの一皿に、たっぷりのプレーンヨーグルトをかけていただきます。見た目にはだいぶ抵抗感のあるお料理ですが、いざ食べてみると・・・・アリ！
ヨーグルトの脂肪分でお刺身がちょっとリッチになり、コクもUP。
同席したヨーグルト関係者の方もお刺身ヨーグルト愛用者で、普段からマグロや鰹の臭み消しにヨーグルト醤油を合わせているとのことでした。スーパーの見切りお刺身の救済策にも使えそう！？

ただし、ヨーグルトの粘度で、お醤油がたっぷり絡むので、つけすぎ要注意です。

【気仙沼モウカの唐揚げ　いぶりがっこヨーグルトタルタル】

【山形さくらんぼ鶏のロースト ラ・フランスヨーグルトを添えて】

どどーんと迫力満点の鶏ローストに、同じ山形の名産・ラフランスのヨーグルトをかけていただきます。
通常、ヨーグルトソースというとにんにく、塩こしょうなど、調味料で味を調えることが多いですが、これはおそらく商品そのまま。
フルーツヨーグルトがこんなにお肉に合うのは新発見でした。クリスマスにも良さそう♪

【ギリシャヨーグルトと楽しむ　いわて短角牛のボロネーゼ】

この組み合わせ最高だと思うので日本中のパスタ屋に広まってほしい。。
既に満腹だったのですが、ヨーグルト効果でさっぱり食べられてしまうから不思議。

デザートには、焼きリンゴのヨーグルトがけとヨーグルト日本酒「Snowdrop」（曙酒造/福島）をいただきました。
焼きりんごともちもちの岩泉ヨーグルトは安定のおいしさ、そしてヨーグルト日本酒は甘くてヨーグルトなのにしっかり日本酒！これから寒くなる時期、熱燗にしても良さそうです。

最後に向井さんからご挨拶があり、記念写真を撮影してイベントはお開きに。
振り返ってみると、今日のお料理8品中半分は魚介系で、ジャンルもお刺身からパスタまで初めて食べる組み合わせばかり。改めてヨーグルトって面白い！！と実感しました。

何より、ヨーグルト関係者＆ファンが30名も集まって、いたるところでヨーグルト談義が繰り広げられていたのが圧巻でした。ご一緒した皆さまから熱いヨーグルト愛を受け取り、ヨーグルトアカデミーもますます盛り上げていきたいと思います！

「ヨ」のポーズで記念撮影。ヨーグルトについて語り尽くした一夜でした。