【ヨーグルトを科学する】ヨーグルトの力で、抗酸化物質「カロテノイド」の吸収率がUPするI?

最近、食品の値上げが続いていて、困りますよね。
猛暑で今後さらに野菜の価格に影響が出るかもしれないと言われています。

そんな貴重な野菜ですが、実は野菜の栄養成分が細胞壁に覆われているため、栄養素によっては、そのまま食べるだけでは、吸収率が10%以下になってしまうこともあるそうです。
野菜＝サラダや生野菜のイメージですが、実は損しているかも！？

最新の研究で、野菜とヨーグルトと一緒に食べることで野菜の栄養吸収が促進されることが分かってきました。

紫外線ダメージの強い味方！抗酸化物質「カロテノイド」を吸収するには？

ビタミン、ミネラルなど数ある栄養素の中でも「カロテノイド」という成分は吸収するのが特に難しい栄養素のひとつ。

「カロテノイド」は主に緑黄色野菜や海藻に多く含まれる色素成分です。ニンジンのオレンジ色や、トマトの赤色がそうですね。

これらの色素には抗酸化作用があり、紫外線やストレスなどから発生する「活性酸素」の働きを抑えるというはたらきがあります。
活性酸素は皮膚の老化や体の疲労感、倦怠感を引き起こす、私たちの体にとっては嬉しくない存在。

カロテノイドは、夏の紫外線をたっぷり浴びた肌に、ぜひとも補給してあげたい栄養素ですね。

カロテノイドは先述のように、トマトやにんじんなど色の濃い野菜に多く含まれているのですが、吸収するにはちょっとしたコツがいるのです。

まずは、切る、すりおろす、加熱するなど、できるだけ野菜を細かくすることがカギとなります。
細胞壁を壊すことで中に入っている栄養素を取り出し、吸収できる状態にします。

例えばニンジンに含まれるβカロテンは生野菜のまま食べるより、すりおろしたニンジンジュースのほうが、実は栄養が摂りやすいのです。

カロテノイドは脂溶性のため、オイルと一緒に摂ることで栄養素が吸収されやすくなります。
ダイエット中はノンオイルを意識しがちですが、油で炒めるだけ、マヨネーズと合わせるだけで吸収率が上がるなんてお手軽ですね。

さらに最新の研究でヨーグルトの乳酸菌が作り出す「EPS（菌体外多糖）」という成分が、「カロテノイド」の吸収率をUPさせることがわかりました。

ヨーグルトと野菜の美味しくて手軽にできる組み合わせを紹介します。

ヨーグルト好きな方にはお馴染みかもしれませんが、簡単なのが「ヨーグルトドレッシング」。
ニンニクやオリーブオイルを混ぜたり、チーズとマヨネーズを合わせてシーザードレッシングにするのもおススメです。
練りゴマやマスタードを入れてもおいしいですよ。

小松菜、トマトなどの野菜とヨーグルトをミキサーにかけてスムージー風にして楽しみます。この時期はスイカもいいですね。

コンビニのサラダや野菜のお惣菜に、ヨーグルトやのむヨーグルトをプラスするだけ。
サラダだけだと不足しがちなたんぱく質やカルシウムも補えるので一石二鳥ですね！

以前「トマトヨーグルト」がスーパーで販売されていたのを覚えている方もいらっしゃるでしょうか？
最近では野菜フレーバーのヨーグルトもコンビニやスーパーで販売されています。
見つけたらぜひ試してみてくださいね！