「ヨーグルトなどに含まれる乳たんぱくの働きで、GLP-1 と呼ばれるホルモンが小腸から分泌され、GLP-1 が腸管の動きを遅らせて、食欲を抑えられるうえに、血糖値の上昇を抑えられる」
―――そんな話を聞いたことはありませんか?
これは10年以上前に、海外論文で発表されたもの。
実際に同志社大学 生命医科学部 糖化ストレス研究センター 八木雅之教授らは、「ヨーグルトを食前に食べると食後の血糖値上昇を抑える」ことを明らかにしました。
とはいえ、「ヨーグルトファースト」を実践したら、本当に痩せ体質になるのか、気になりますよね。
そこで、「みんなのヨーグルトアカデミー」編集部の発酵仮面(仮名:30代男性)が体当たり取材!
ヨーグルトファーストで暮らした2週間、身体や気分はどのように変わったのでしょうか?
※この記事は、「みんなのヨーグルトアカデミー」X(エックス)の投稿をまとめたものです。
[DAY1]ヨーグルトだけ食べて出社。正直続くか不安です
#ヨーグルトファースト DAY1
— みんなのヨーグルトアカデミー (@yogurpedia) June 8, 2025
「ホンマでっか⁉TV」で医師が
「ヨーグルトを食前に食べると痩せ体質になる」っていうから試してみることに。
うちの職場も出社が週4日に増えて(泣)朝が忙しくなったけど、ヨーグルトだけは食べるようにした。
コンビニパンはオフィスについてから。… pic.twitter.com/TY7C7BNjfa
この日はコンビニで買ったヨーグルトを食べた乳酸仮面。初日の食欲はいつもと変わらず。半信半疑でヨーグルトファーストライフをスタートさせます。
[DAY2]いつもより上質な味に感じる、グリーン車でヨーグルト
#ヨーグルトファースト DAY2
— みんなのヨーグルトアカデミー (@yogurpedia) June 10, 2025
自宅飛び出た。
「朝ヨーグルトだけ食べて自宅出る」という習慣さえすでに不履行ww
でも「ヨーグルトを食前に食べると痩せ体質になる」を信じて、通勤電車内で”ヨーグルトファースト”。
グリーン車でヨーグルト食べる、なんか優越感&オトナwww pic.twitter.com/sZp8NAG74f
出張の日の朝ごはんは、自宅でゆっくり朝食もままならないもの。
しかしヨーグルトが朝ごはんなら、自宅に常備してあるヨーグルトを持って新幹線に飛び乗れば問題なし。
この日の昼食は12時頃にハンバーガーをセットで。夜はとんかつ定食と、まだ食欲に変化は現れなかったようです。
こうしてヨーグルトファーストを4日間続けてみたころ、発酵仮面に“小さな気づき”が芽生えました。
[DAY4]コンビニで選ぶ食品が変わり、食事量が減ってきた…!?
#ヨーグルトファースト DAY4
— みんなのヨーグルトアカデミー (@yogurpedia) June 14, 2025
ヨーグルトファースト始めてみて
「朝や昼の食事量が減ったかも」と気づいてしまったwww
会社のビル内にあるコンビニで買う朝食が、ガラッと変わっちゃったよ❗️
最近はサラダチキンひとつで昼飯まで腹が持つ。ボディビルダーかよおれwww📷 pic.twitter.com/wN405ZIdol
なんと、ヨーグルトファーストを始めて4日目にして、発酵仮面は10時過ぎのおやつがなくなり、昼のドカ食いも減っていることに気づきます。
30代男性の朝食がヨーグルトとサラダチキンで昼ごはんまで十分持つとは、なかなかの効果ではないでしょうか?
参考までに、ヨーグルトは糖尿病のリスクを低下させるという研究結果もあります。間食をヨーグルトに置き換えるだけでも効果があるとか。※出典:糖尿病ネットワーク(創新社)
[DAY10]ヨーグルトとおにぎりで15時まで腹持ちキープ!
#ヨーグルトファースト DAY10
— みんなのヨーグルトアカデミー (@yogurpedia) June 20, 2025
朝ヨーグルトだけ食べて出社する”朝型ヨーグルトファースト”も10日目✨
きょうは新幹線で名古屋出張。
東京駅のコンビニでヨーグルトとおにぎり1個買って、品川駅前後でヨーグルトを食べて、名古屋へつく手前でおにぎりを1個食べると、15時ぐらいまで腹が持つww📷 pic.twitter.com/gc4lV5QxeW
10日目は朝食にヨーグルト、昼食におにぎりという組み合わせ。もちろんここでもヨーグルトファーストの姿勢は死守!
参考までに、2018年の八木雅之教授らの研究結果では、ヨーグルトを米飯の前に食べると、食後の血糖値の上昇抑制をすることも判明しています。
そしてこれは米飯よりも野菜サラダを先に食べる食事法「ベジタブルファースト」と同等またはそれ以上の効果があることも明らかに。※出典:「ヨーグルトと米飯の摂取が食後血糖値に及ぼす影響」Glycative Stress Research, 2018年3月発行
また、空腹感が遅くやってくる、いわゆる“腹持ちがいい”という気づきは、ヨーグルトの食後高血糖抑制作用によるものと考えられます。
健康診断で測定する空腹時血糖値が基準範囲内であっても、食後の極端な高血糖状態は、老化の原因である糖化ストレスを招くもの。
こうした観点からも、ヨーグルトファースト習慣は身体に負担をかけない食生活といえそうです。