こんにちは!かなり遅いですが、私の毎年恒例の新年のご挨拶を・・・Happy 発酵New Year!
2023年もより多くの人にヨーグルトの魅力を感じていただけますように!
さて今回は、前回のコラムで少し触れたDear Mechnikovのヨーグルトのこだわりについてお話したいと思います。
Dear Mechnikovって何?という方はまずはこの記事をご確認ください!
Dear Mechnikovのコンセプト
まず、Dear Mechnikovのヨーグルトには「インスピレーションの湧くヨーグルト」というコンセプトがあります。
実は、ロゴの下には小さくこんなメッセージが書いてあります。「We ferment milk and your inspiration.(私たちはミルクとあなたのインスピレーションを発酵させます)」。“ferment”(発酵させる)には、「刺激する、かき立てる」という意味もあることから、ちょっとした遊び心でこんなメッセージを忍ばせています。
ヨーグルトって、どうしても「健康に良さそうだから」という理由で食べる人が多かったり、朝せわしなくパッと食べられがちですよね。でも、私はヨーグルトをケーキや紅茶のように、ゆったりと寛いだ気分で味わったり、見た目やフレーバーを楽しんだり、ご褒美として楽しんでほしいと思っています。そして、ヨーグルトを食べる時間を通していいインスピレーションが生まれてくれたら嬉しいなという思いが込められています。
そんなヨーグルトを作るべく、実際にメニューを考える際には、下記のようなポイントを意識しています。
1. トッピングの切り方・大きさ・量
お刺身って、切り方で味が変わるって言いますよね。フルーツも切り方で食感が変わるので、ヨーグルトや他のトッピングと一緒に食べた時においしく心地よい食感になる切り方を心がけています。
例えばこの時期おいしいみかんは、1房ずつにばらして入れると、どうしても薄皮の食感が気になったり、甘みを感じづらかったりします。かといって、薄皮を剥くのは面倒ですし、栄養的にももったいない!ということで、小ぶりなみかんであれば、丸ごと輪切りにするのがオススメ。果汁のジューシーさやみかんのつぶつぶ感が贅沢に感じられます。
また、Dear Mechnikovには「シェイブドチョコレート」というトッピングもありますが、ヨーグルトと一緒に食べたときにくちどけよく、甘みを感じやすいよう、シェイブ(薄く削る)して提供することにしました。
トッピングの大きさや量も、大きければいい、多ければいいというものではありません。ヨーグルトを1つの料理やデザートとして考えた時のバランスを大切に考えています。白米とおかずの関係にも似ていますね。
2. 味や食感の組み合わせ
フレンチのように、意外な組み合わせやマリアージュを楽しんだり、最後まで飽きずに食べられるよう、異なる味や食感を組み合わせるようにしています。
実際にDear Mechnikovで提供したメニューでいうと、いちごとメロンに緑茶ゼリーと桜餡を組み合わせた「SAKURA SAKU」やジューシーな甘夏とゴールドキウイにしゃりしゃり食感の金平糖を組み合わせた「STAY GOLD」などがあります。前回ご紹介した「HARVEST」のように、温かいトッピングを載せるのもまた一興です。
(前回の記事はこちら)
お店と同じものをお家で作るのは大変かもしれませんが、水分が多いものや、やわらかいものと歯ごたえのあるものを組み合わせたり、ジャンル(フルーツ系、穀物系、お菓子系など)の違うものをプラスしてみると、いつもと一味違ったおいしさを発見できるかもしれません。
3. 季節感・ネーミング
旬の食材は栄養価が高くておいしいですし、それだけで季節感を感じられますよね!
それから、季節のお花やイベントなどをモチーフにしてトッピングやメニュー名を考えることもよくあります。例えば、秋には紅葉の名所である「天龍寺」をメニュー名にして、柿・よもぎ白玉・ゆであずきで色づいてゆく庭を表現したり、12月には雪の降りかかるポインセチアをイメージして、ダークチェリーの赤ワイン煮、シェイブドホワイトチョコレート、ピスタチオ、カラメルビスケットをトッピングしたりといった感じです。
通年、日常的に食べられるヨーグルトですが、だからこそちょっとした工夫で四季の移ろいを感じてもらえたら素敵だなと思っています。
現在お店は休業中ですが、またみなさんにヨーグルトを提供できることを楽しみにしています。おうちでもお気に入りのヨーグルトやトッピングで豊かなヨーグルトタイムを過ごしてくださいね。