こんにちは。台湾在住のtongpooと申します。
今回は日本のお隣・台湾から、「台湾の大学でしか食べられないヨーグルトと、巨匠エドワード・ヤン作品の聖地巡礼」という切り口で、ちょっとコアな台湾をご紹介します。
台湾の乳製品は高い!
突然ですが、台湾では1リットルの牛乳がいくらするかご存じですか。
2026年6月現在で約100NTD、日本円にして約500円もするんです。
日本では、成分無調整牛乳1本が200〜350円程度で販売されている。つまり、台湾の牛乳は日本の約1.5〜2倍の価格ということになりますね。
世界的に見ても台湾の牛乳は高価であるため、SNS上でもたびたび話題に。
一体なぜ、台湾ではこんなに牛乳が高いのか...。
理由はいくつかあるようですが、よく指摘されているのは以下の点です。
- 飼料を輸入に依存しており、飼育コストが高いこと
- 暑さによるストレスで乳牛の乳量が伸びにくいこと
- コールドチェーン(低温物流)のコストが高いこと
また、流通や販売を大手企業が担っているため、市場価格を決める力が企業側に偏っているという見方もあるようです。
一方、台湾では2025年にニュージーランド産のロングライフ牛乳にかかる関税が撤廃されました。輸入牛乳を購入しやすくすることで、消費者の選択肢を広げようとする動きも見られます。
そんな台湾の乳製品事情を考えれば、ヨーグルトもチーズも高いのは重々承知。
それでも、乳製品好きとしては台湾のヨーグルトを楽しみたい!
ということで調べたところ、なんと大学でオリジナルのヨーグルトを製造・販売しているというので食べに行ってきました。
東海大学のヨーグルトと『ヤンヤン 夏の想い出』のロケ地巡り
最初に訪れたのは、台中市にある東海大学。
キャンパスは非常に広く、敷地内には実習牧場や牛乳加工場もあります。キリスト教系の私立大学で、美しい教会は大学のシンボル。こちらの教会はルーブル美術館にある「ガラスのピラミッド」を手がけたイオ・ミン・ペイ氏 による設計です。
ヨーグルトを食べる前に、まずはキャンパス内で聖地巡礼をしてきたので、少しご紹介します。

台湾を代表する映画監督の一人、エドワード・ヤン監督の名作であり、遺作でもある『ヤンヤン 夏の想い出』。
台北に暮らす少年ヤンヤンとその家族。家族一人ひとりを取り巻く人間関係や、そこで生まれる鮮烈で愛おしいさまざまな感情、人生の変化を描いた静かな群像劇で、その冒頭に登場する結婚式のシーンです。
なんと屋外での親戚団欒のシーンのロケ地が、東海大学のキャンパス内にあるのです。とても印象的な場面なので、映画をご覧になったことがある方ならきっとすぐに分かるはず。
今もなお映画の中とほとんど変わらない風景が広がっていました。


そのままキャンパス内を散策し、10分ほど歩くと、東海大学の乳製品専門店「乳品小棧」に到着。
店内には牛乳やヨーグルトはもちろん、シュークリーム、パンナコッタ、アイスクリーム、さらにはプロバイオティクス関連の商品まで並んでいます。想像以上のラインナップ。
夏休み期間だったものの、平日だったからか、学童保育の子どもたちと思われる団体がアイスを食べて涼んでいました。なんとものどかな風景です。
私もさっそくお目当てのヨーグルトをいただきます。
飲むヨーグルト
まずは飲むヨーグルトから。
クリーミーでミルクの風味がしっかりと感じられます。
濃厚すぎず、かといってサラサラしすぎることもなく、ちょうどよいテクスチャ!ほのかな酸味も爽やかでおいしい!
この日はかなり暑かったこともあり、一気に飲み干してしまいました。

プレーンヨーグルト・加糖タイプ
プレーンヨーグルトの加糖タイプは、見た目から想像するよりもやわらかな食感です。
ぱっと見たところ、寒天を使った少し固めのヨーグルトのように見えますが、実際にはソフトでクリーミー。
飲むヨーグルトと比べると、酸味がよりはっきりと感じられました。
ゆずヨーグルト
ゆずフレーバーは、ほんのりとゆずの香りが広がります。
爽やかな風味で夏にぴったりですね!ヨーグルト本来の酸味とゆずの香りの相性も抜群です。
プレーンヨーグルト・無糖タイプ
プレーンの無糖タイプは、かなりしっかりとした酸味があります。好みは少し分かれるかもしれません。
想定外に酸味が強かったため、そのまま食べるよりも料理のソースとして使ったほうがおいしそう...。
さらに、学内のコンビニで小籠包を購入し、ヨーグルトをソースとしていただきました。
小籠包の肉汁とヨーグルトの酸味がよく合います。付属のタレをヨーグルトに混ぜて食べても相性抜群です。
キャンパス内に実習農牧場がある!
お腹がいっぱいになったところで、牧場を覗きに行きました。
東海大学の実習農牧場は、なんと約50ヘクタールもの広さがあるとか。
台湾でも規模の大きい実習農牧場で、教育や研究、学生の実習を支える生産施設として利用されているとのこと。公式サイトによると、約100頭の乳牛が飼育されているそうです。
ちなみにこの日の気温は34度。それでも日なたでくつろいでいるホルスタインがいました。
日本と比べて日差しも強いうえに、ホルスタインには黒い模様もあります。さすがに暑そうです。
牧場の近くには馬もいて大学のキャンパス内とは思えないほど。まるでちょっとした動物園のようでした。

