3.シリアのヨーグルトスープ「ジャーダスープ」【広尾】アラビアレストラン ゼノビア

「ジャーダスープ」はシリアの温かいヨーグルトスープです。
シリアを含むレバント地方では、古くから乳製品が生活に根ざしており、特にヨーグルトは保存食や日常的な調味料として重要な役割を果たしてきました。暑い気候と冷蔵技術の未発達な時代において、発酵・乾燥・塩漬けによる保存技術が発達し、発酵乳製品は消化促進や、身体を潤して清涼感を与えるものとして、民間療法的な健康維持にも用いられてきたのです。

そんな「ジャーダスープ」が食べられる広尾の『アラビアレストラン ゼノビア』は、シリアを中心にアラビア料理を提供するレストランです。
都内でも前菜からメイン、デザートに至るまでシリア料理を豊富に取りそろえるお店は滅多になく、シリア人シェフが作る、あえて日本人の口に合わせない、本場の味を堪能できます。

こちらの「ジャーダスープ」は主にヨーグルト、ほうれん草、豆、塩を使って作られます。お店の方いわく、「ヨーグルトは自家製にこだわっている」とか。日本で市販されているヨーグルトは甘く、ジャーダスープ本来の酸味が出せないそうです。
たしかにスープを一口飲んだとき、強い酸味を感じました。本記事でご紹介するヨーグルトスープの中で、酸味がもっとも利いていると思います。それでいて、ほうれん草のほのかな苦味・渋みがスープに溶け込み、緑の豊かな風味も香ってくるため、心地いいのです。ヨーグルトのまろやかさとスープの温かさが合わさり、ホッと一息つける味わいでした。

オーナー自らデザインした内装も、異国情緒を醸し出しており魅力的です。広尾という高級エリアにありながら、良心的な価格かつ肩肘張らず過ごせますので、ぜひ足を運んでみてください。
アラビアレストラン ゼノビア
東京都渋谷区広尾5-2-25 本国ビルB1
電話番号:03-5420-3533
アクセス:東京メトロ日比谷線「広尾」駅 徒歩5分
営業時間:11:30〜14:30、17:00〜23:00
定休日:不定休
公式HP:http://www.zenobia-ib.com/


