ヨーグルトアカデミーが「Milk Creative Award 2024」の最優秀賞を受賞しました!

みんなのヨーグルトアカデミー

ヨーグルトアカデミーが「Milk Creative Award 2024」の最優秀賞を受賞しました! ヨーグルトアカデミーが「Milk Creative Award 2024」の最優秀賞を受賞しました!

ヨーグルトアカデミーが「Milk Creative Award 2024」の
最優秀賞を受賞しました!

突撃!隣のヨーグルトごはん1[前編]ブルガリアの家庭料理の達人・リューシーさんに教わるブルガリア人のソウルフードレシピ4選[パイとスープ]

家で食べる 2023.02.24

突撃!隣のヨーグルトごはん1[前編]ブルガリアの家庭料理の達人・リューシーさんに教わるブルガリア人のソウルフードレシピ4選[パイとスープ]

二日酔いの朝に飲むヨーグルト入りスープ。ピレシカスパのうまみと酸味に癒される

ピレシカスパ(Пилешка супа|Pileshka supa)

続いて教わったのは鶏肉のスープ、ピレシカスパ(Пилешка супа|Pileshka supa)。「これは酔っぱらったときに飲むスープでもあるのよ。男性にいいわね」とリューシーさん。ヨーグルトの乳酸菌が胃腸にやさしく、短く切ったパスタも入っているので朝食替わりにもよさそうです。

ピレシカスパ(ブルガリアのチキンスープ)

分量:6人分

  • 鶏もも肉:350~400g
  • 玉ねぎ:1個
  • 人参:1本
  • じゃがいも:2個
  • セロリ:1本
  • パスタ(太さ1.2mm):30g
  • 塩、黒コショウ:少々

<つなぎ>

  • 卵黄:1個
  • ヨーグルト:100g
  • 小麦粉:大さじ2杯

<ソース>

  • パセリ(みじん切り):少々
  • にんにく(すりおろし):1片分
  • レモン果汁:1個分

1. 鶏肉をゆでる。

鍋に2リットルの湯をわかし、小さじ1杯の塩を入れ、鶏もも肉を15~20分ほどゆでます。このゆで湯がスープのベースとなり、肉は具になります。

2. 野菜を入れて煮る。

ゆで上がった鶏もも肉を取り出し、鍋の中に玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、セロリを入れて10分間煮ます。これらの野菜もうまみのもとに。

3. 鶏もも肉をほぐし入れる。

取り出しておいた鶏もも肉を手でほぐし、スープの中に戻します。包丁で切るのではなく、ほぐすことで肉の繊維が残り、スープとの絡みがよりよくなります。

4. パスタを入れて煮込む。

2~3cmに折ったパスタをスープに入れ、黒胡椒を入れてから10~15分煮込みます。パスタが入ると、どことなくイタリアのミネストローネのような雰囲気に。

パスタが入るので、スープ1杯で栄養たっぷり。
パスタが入るので、スープ1杯で栄養たっぷり。

5. 「つなぎ」をつくる。

具に火が通ったら、スープを少し冷まして味をなじませるのもおいしさをつくるステップのひとつ。その間にやるのが「つなぎ」づくりです。「つなぎってなんですか?」と尋ねると、「見ればわかるわよ」とリューシーさん。

「つなぎ」の材料はヨーグルト、卵黄、小麦粉の3つ。ボウルにこれらを入れてよく混ぜたら、スープをお玉で2杯加え、よく伸ばしたらできあがりです。この時、ぬるめのスープを入れるのがポイント。熱々のスープを入れると、卵黄が熱で固まってしまうからです。

ヨーグルト、卵黄、小麦粉で「つなぎ」をつくります。
ヨーグルト、卵黄、小麦粉で「つなぎ」をつくります。
「つなぎ」に少し冷ましたスープを加えてゆるめます。
「つなぎ」に少し冷ましたスープを加えてゆるめます。

6. 「つなぎ」をスープに入れる。

とろとろになった「つなぎ」を鍋に入れ、全体を混ぜ合わせたら、再びスープを加熱します。ここまでくると「つなぎ」はシチューのとろみづけに近いものということがわかりますね。ヨーグルトと卵黄も入っているので、スープに爽やかさとコクも加わります。

「つなぎ」の全量をスープへ入れます。
「つなぎ」の全量をスープへ入れます。

7. 好みでソースをつくる。

「つなぎ」を入れたらスープはできあがり。ですが、ソースもつくるとさらにブルガリアらしい味わいを楽しめます。

こちらもつくり方は実に簡単。みじん切りにしたパセリ、すりおろしにんにく、レモンの絞り汁を合わせるだけです。「ブルガリア料理ではけっこうにんにくを使うのですよ」とリューシーさん。

特にヨーグルトとにんにくの調味料は、ブルガリアの近隣のトルコ、セルビア、ルーマニアなどでも見られる組み合わせ。覚えておくと、ドレッシングや肉のソースに応用できそうですね。

にんにくを下ろすリューシーさんと、レモンを絞るサトタカ。
にんにくを下ろすリューシーさんと、レモンを絞るサトタカ。

さっそくスープを味見させていただくと、鶏肉のしっかりとしたうまみに野菜のエキス、ヨーグルトの風味が加わって、なんとも滋味深く爽やかなおいしさ。これは二日酔いに効くといわれるのも納得です。

具だくさんなのも嬉しいのです。
具だくさんなのも嬉しいのです。

ヨーグルト尽くしなのに飽きない!バニツァとスープの美味なる出合い

そうこうしているうちに、キッチンにバニツァの焼けるいい香りが漂ってきました。

オーブンから焼きたてのバニツァを出すリューシーさん。
オーブンから焼きたてのバニツァを出すリューシーさん。
ふっくらと焼けたバニツァ。
ふっくらと焼けたバニツァ。

「バニツァは熱々がおいしいの」とは聞いていましたが、オーブンから出てきた瞬間、言葉を超えて腑に落ちました。さっそく熱々の空気をはらんだ状態でちぎると、ヨーグルトとチーズの香りがぶはぁ!

幸せな食卓が始まる…!
幸せな食卓が始まる…!
この時を待っていた!
この時を待っていた!

口にすると、軟らかいパンのようでもあり、ヨーグルトとチーズたっぷりのとろけるフィリングも相まって飲みもののようにも食べられる。直径30cmはあるバニツァですが、これは秒速でなくなってしまいそう…!

しかしこの後、スネジャンカ、ヤイツァ・ポ・パナギュルスキづくりも待っています。これらがまた、簡単なのにおいしく後を引くブルガリア料理なのですよ。続きは後編にて!

後編はこちら

料理はもちろん、食器、刺繍、インテリアなど、ブルガリアを感じることができるリューシー先生の料理教室は『aini』から申し込みできます。

遊んで学べる体験プラットホーム『aini』
https://helloaini.com/users/135997

1 2

話をしてくれた人

リュードミラ・ コストヴァ・吉田

リュードミラ・ コストヴァ・吉田

ブルガリアの首都、ソフィア生まれ。日本人の夫と暮らして30年以上。現在はブルガリア料理教室を不定期で開催しており、作りやすく、食べやすいブルガリア料理にファンも少なくない。

料理教室の申し込みはこちら
https://helloaini.com/users/135997

記事を書いた人

佐藤貴子
佐藤貴子

編集者・ライター。中華がわかるWEBマガジン『80C(ハオチー)』ディレクター。中華圏を胃袋目線で旅するroundtable(ラウンドテーブル)主宰。得意料理は中国の発酵火鍋。

Instagram
@satotakachinesefood

OTHERS

よく読まれている記事