家庭料理の幅を広げる「水切り塩ヨーグルト」とは?
こんにちは、サトタカです。「みんなのヨーグルトアカデミー」では、火鍋とヨーグルト、ブルガリア、トルコ、内モンゴルのヨーグルト料理の紹介などの記事を書いていますが、なんと今回はレシピも書くことになりました。
きっかけは、「牛乳で自家製ヨーグルトの味はどう変わる?人気のヨーグルトメーカーで比較してみた」という記事で、さまざまな自家製ヨーグルトを作ったこと。
そこでハマったのが水切りヨーグルトです。実は自家製ヨーグルトは水分が多く仕上がることが多く、水を切ってから食べていたのですが、しっかり水を切ると、ヨーグルトが俄然リッチなテイストになるのです。
その味わいを例えるならば、サワークリームや軽やかなクリームチーズのようなテクスチャーと濃厚さ。ヨーグルトの水分を切るだけで、こんなに表情をガラリと変えることができるのか…と。
さらに、塩分を少量加え「水切り塩ヨーグルト」にすると、料理への応用も無限大。
思えば、これまで取材してきたブルガリア、トルコ、内モンゴルのヨーグルト料理はすべて「しょっぱい系」であり、水を切ったリッチなヨーグルトに塩を入れれば、それはもはや調味料!
水切り塩ヨーグルト×じゃがいも=「ヨーグルトポテト」
そんな「水切り塩ヨーグルト」と相性抜群の食材といえばじゃがいもです。「それってポテサラみたいになるんじゃないの?」というのはお察しの通り。
しかし、マヨネーズや酢を使う一般的なポテサラとは異なり、ヨーグルトで和えるポテサラは、もっと軽くて酸味がおだやか。そこに、ブルガリアやトルコ同様、オリーブオイルとにんにくを少々加えれば、もう立派なメゼ(野菜の小皿料理)に!
さらに果物や生ハムなどを加えればおいしさは倍増。朝ごはん、昼ごはん、肉料理・魚料理の付け合わせ、家飲みのおつまみと幅広くアレンジできます。
そこで、ここでは水切り塩ヨーグルトとじゃがいもを合わせたものを「ヨーグルトポテト」と名付け、基本の作り方をご紹介。それをベースに、おすすめのアレンジ&食べ方をご紹介します。
基本の「ヨーグルトポテト」の作り方
じゃがいもに水切り塩ヨーグルトを和えたヨーグルトポテトは、酢やマヨネーズを使わないため、まろやか&爽やかな酸味が特徴。香りのよいオリーブオイルとにんにくを加えてまとめます。
<基本のヨーグルトポテトのレシピ>
- じゃがいも:600g(5~6個)
- ヨーグルト:300g
- オリーブオイル:大さじ2
- 塩:小さじ1
- にんにく(すりおろし):1片分
※1~2人の家族なら、この半量がおすすめ。
※ヨーグルトは商品によって水分量が変わります。水切りの目安は、ぽってりとした質感になればOK。
1. 水切りヨーグルトを作る。
コーヒーフィルターにヨーグルトを入れ、下に落ちる液体を受け止める容器を置いて、1時間ほど水を切ります。
※水切りヨーグルトの比較検証記事はこちら。
2. じゃがいもに火を通し、皮をむく。
ゆでる場合:皮ごと水からゆでて、中サイズなら12~15分、大サイズなら25分ほど加熱します。
電子レンジの場合:濡らしてから皮ごとラップで包み、中サイズなら3分、大きめなら4~5分加熱します。
いずれも、竹串や楊枝を刺して、すっと通ればOKです。
じゃがいもを潰す料理は、じゃがいもを切ってからではなく、塊のまま加熱するのがおすすめ。先に皮をむかなくても、加熱後につるっとむくことができ、ほっくりと仕上がります。
3. じゃがいもが熱いうちに、少量の水切りヨーグルトとオリーブオイルを混ぜる
皮をむいたじゃがいもに、ヨーグルトとオリーブオイル各大さじ2杯を加え、へら、肉叩き、大きめのスプーンの背などを使ってじゃがいもを潰しながら混ぜ合わせ、全体に味をなじませます。混ぜるうちにじゃがいもの粗熱がとれます。
4. 残りの水切りヨーグルト、塩、にんにくを加える。
水切りヨーグルトに塩小さじ1杯、おろしにんにくを加えて混ぜ、2のボウルに入れて全体を混ぜ合わせたらできあがりです。次のページでは、このヨーグルトポテトをベースに楽しめる、簡単レシピをご紹介します。